
5月19日(火)夜
さて。
秩父名物、豚肉味噌漬け、で、ある。
関東地方の人はある程度ご存知なのでは
あるまいか。
私は、知ってはいたけど、食べたことはなかった
と思われる。
TVで秩父出身の人が、これはうまい、是非食べてほしい
というので、取り寄せてみた。
特にわからないので、目に付いたもの、
箱入り、2,754円、送料無料。
秩父というのは、他にも巨大なわらじかつ丼
なんというのも、名物。豚肉がよく食べられている?。
数日でクール便で届いた。
秩父豚肉味噌漬けというのもいくつかの店が
出しているようだが、これは、
[秩父豚肉味噌漬け本舗せかい]というところものも。
ちょいと、歴史を調べると、元来は山の猟師が獲った
猪肉を保存するために味噌に漬けていたのが元らしいが、
さすがにそう古いということはなく、大正の頃から
のよう。
この[秩父豚肉味噌漬け本舗せかい]というのは、市内中心部にある
大正4年(1915年)創業の老舗精肉店のよう。
秩父というのは、どんなところか。
武蔵野国、埼玉県最西部、山の中の盆地。
ユネスコ無形文化遺産に指定されている山車祭、
秩父夜祭が著名であろう。寒い12月に行われるが、
これは私も子供の頃観に行ったことがある。
産業ではセメントで今でも生産されているようだが、
武甲山の山の形を変えるほどのものであった。
また、それ以前の産業といえば、絹織物、秩父銘仙。
最盛期は大正から昭和初期の戦前で、大胆で鮮やかな柄が
売り物で当時大ヒット、かなりの流星を見せたよう。
だが、歴史は古く、江戸期までさかのぼるよう。山間部で
田畑はできず養蚕が盛んになったことから始まったよう。
江戸期の秩父は、三峰神社のある西側の山間部が甲州国境の
関所があり幕府天領。秩父神社などのある市街は、武州
忍藩領。阿部家など一貫して普代家が領主。
秩父は山の中だが街や出身の知人もいるが人々がどこか
あか抜けて感じるのは過去秩父銘仙で大いに潤ったからか。
焼いて食べるのだが、付け合わせのキャベツの千切り、
キャベ千を一袋買ってきた。
箱を開けるとこんな感じ。
二重の袋。
開けて取り出そうとすると、どう入っているのか
なかなか見つからぬ。
あー、なるほど。
スライス肉はガーゼで挟んでおり、これを
剥がすように出すよう。
1枚。
ロース肉。
粕漬けや味噌漬けはそのまま漬けると、当然
味噌や粕がベットリと付き、完全に取ることは
できない。かといって、洗うことは、水っぽく
なるからかあまり推奨されてはいない。
で、漬けるのもにガーゼを巻いて、あるいは
はさんで漬ける。
こうすれば、ガーゼを取れば、味噌や粕は不思議と
きれいに取れる。
よくプロがこうしている。
どうであろうか、びっくりするほどきれいに
取れているではないか。
厚切り、と、書いているが、これは昔のことか。
とんかつほどの厚さ、ではない。
もう少し厚くても食べごたえがあってよさそう
とりあえず、二枚。
脂がでるであろうから、少量の油を引いて。
薄いのですぐに火は通る。
焼けたら、切る。
皿へ。
ビールを開けて、食べる。
や、や!。
これはこれは、うまい!。
なるほど~。
これ、単なる味噌漬けではない。
おそらく、酒粕、あるいは、米麹?、も入っている。
意外に知られていないかもしれぬが、粕漬、というのは
一般に売られている多くの酒粕では漬けられない
のである。以前に自分で漬けようとした際に知った
のである。東京のスーパーなどで売られているものは
ほぼだめ。多くはパサパサになっているもの。
日本酒の搾りたての新鮮な酒粕しか使えない、のである。
つまり、米麹の発酵力が残っているもの、ということ
で、あろう。
また、粕漬の場合、酒粕だけではなく、通常味噌を
入れたものを使う。これは味噌の塩味とうま味を
加えるという意図か。
米麹の生きている新鮮な酒粕を使い、味噌も加える。
つまり、これ、味噌漬けと言っているが、いわゆる
粕漬に近い、のではなかろうか。
あまみとうまみ。
これが、うまい。
豚肉の味噌漬けというのは食べたことはあると思うが
こんなのは初めて、で、ある。
ここのものだけがこうなのかは、わからぬが。
この技、流石、あか抜けた、秩父、か。
うまい、うまい。
むろん、これ、飯にも合うだろう。
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