浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭イタリアへ行く パート2 その25

引き続き、イタリア、ジェノヴァ。
ジェノヴァ名物、ジェノヴェーゼパスタのジェノヴェーゼ
ソースについて書いていた。

バジル、バジリコはジェノヴァの昔からの名産であった、と。
ジェノヴァだが西郊外のPra'、プラー地区というところで
栽培されており、今はハウスで通年作られているよう。

おわかりになろうか、右上、なるほど、拡大をすると
ハウスが上空からでもわかるほど。

そして、あの青いソースについて。
これ、私は作ったこともないのだが、ジェノヴァでの
レシピは、なかなかのもの。
まず、あの鮮やかな緑色のソースには驚かされる
と、思われまいか。

バジリコをなにか料理に使ったことがある方は、おわかりに
なると思うが、切って置いておいたり、ピザにのせたりすると、
すぐに黒くなる。あれを黒くしないノウハウがあるらしい。
黒くなるのは酸化らしく、熱が伝わりにくい大理石の
すり鉢をジェノヴァでは使うらしい。

ソースに入っているもの。
にんにく、塩、松の実、バジリコの葉、チーズ1(パルミ
ジャーノ・レッジャーノ)、チーズ2(ペッコリーノ・サルド)
オリーブオイル。この順で丁寧に潰し乳化させていく
とのこと。
おそらく、これでもとてつもなく難しいのであろう。
ペッコリーノ・サルドも私は初めて聞いた。
ペッコリーノといえば、カルボナーラのペッコリーノ・
ロマーノしか知らなかった。
サルドはサルデーニャ島のこと。つまり、ジェノヴェーゼ
ソースにはサルディーニャのペッコリーノを使わねば
ならぬ、と。なるほど、こんなところにもジェノヴァと
サルデーニャの繋がりが垣間見られるということのよう。

ヴェネツィアのいかすみスパゲティーもむろん、うまかったし、
名物にうまいものなし、などと日本ではいうが、イタリア
のパスタ、まったくそんなことはない。

さて、そんなことで、
フェッラーリ広場そばの[Trattoria Rosmarino、
トラットリア・ロズマリーノ]を出る。

今日は、地下鉄で旧港のSan Giorgioから、via Garibaldi、
ガリバルディ通りで、世界遺産、赤白+1の貴族館を観て、
ジェノヴァの中心ともいえるPiazza Raffaele De Ferrari、
フェッラーリ広場まできて、ミシュランピブグルマンの
[ロズマーリノ]でうまい昼飯を食べた。

一度帰ろうか。
フェッラーリ広場にも、一つしかない地下鉄の駅があり
すっとアパートへ戻れそう。

四つ乗って、プリンシペのアパートまで戻ってくる。

後から考えると、このフェッラーリ広場から、ジェノヴァの
ドゥオーモ、大聖堂が近く、まわってみるべきであった。
まあ、どうにも根気がなくなっている。

ジェノヴァのドゥオーモは、Cattedrale di San Lorenzo、
サン・ロレンツォ大聖堂という。
毎度書いているが、ドゥオーモは街に一つで、Cattedrale、
カッテドラーレ(カテドラル)が正式名称。この区域を
管轄する司教様がいらっしゃる教会ということになる。
建物は12世紀から16世紀と長期に渡って建てられたもの。
サン・ロレンツォは日本のカトリックで聖ラウレンシオ
と呼んでいる聖人。

ちなみに、ジェノヴァの守護聖人は聖ヨハネ。
11世紀に第一回十字軍にジェノヴァ軍が参加した際に
小アジア(トルコ)から聖ヨハネの聖遺物(遺骨)を
持ち帰ったという。この聖遺物が大聖堂にあったよう。
(なにか、ヴェネツィアでも似たような話しが
あったような、、。)
もともとは、やはりサン・ロレンツォがジェノヴァの
守護聖人だったらしいが、このことから聖ヨハネ(
イタリア語では、San Giovanni Battista、洗礼者
サン・ジョバンニ)になっているよう。

一休みして、夕方内儀さんと近所の散歩など。

今日は、書いたように夜、ミシュラン星付きの
レストランを予約してある。今回は一つ星。

RISTORANTE SAN GIORGIO、リストランテ・サン・ジョルージオ]。

ここ、ちょっと遠い、のである。先のフェッラーリ広場よりも
さらに東。

鉄道もジェノヴァ・プリンシペ駅があって、その一つ先、
東に、Genova Brignole、ジェノヴァ・ブリニョーレ
という駅がある。
この駅前から真っ直ぐの大きな通りが通っている。
この店はその通り沿い。

実は、この通りを含む周辺は海まで、Bisagno、ビサーニョ川と
いう大きな川が流れていた。それが1930年頃ブリニョーレ駅以降
地下化されているらしい。この店もその範囲に入る。驚くのは、
川は50~60m幅がなん本かの強固なトンネル構造になっており、
これを地盤としてその上にビルが建てられている、と。

驚いた。大都市でこんな例は他にあるのだろうか。

ともあれ。ここにどうやって行くのか。
ブリニョーレ駅から歩く?、あるいはバス?。
どちらも、もう一つ。駅からは遠いし、バスはわからない。
やはり、タクシーがよろしかろう。

タクシーに乗るには、東京のように流しを捕まえる
のはジェノヴァでもやはり一般的ではない。
プリンシペ駅が幸い近いので、駅にはタクシーが必ず
いるので、あそこから乗ればよいだろう。

店の予約が19時15分。

30分前にアパートを出て、駅に向かい、タクシーが
たまっているところで、運ちゃんのおじさん達に、
[RISTORANTE SAN GIORGIO]と言ってみる。
すると、俺が、と名乗り出たおじさんがいた。
OK、この人の車に乗る。
比較的年配の気のよさそうなおじさん。
ちょっとカタコトだが、英語で話してくれる。
なん回か、ヨーロッパでタクシーに乗っているが
やはり、話はした方がよさそうである。
日本では無理に話をしなくともさほど問題はないが、
敵意がないというのか、和ませる意味でも、なにか
話しをした方がよい。
こちらだけで、日本語で話していると、大音量で
ラジオを掛けられたり、ちょっと妙な感じになる
こともある。(まあ、相手が妙な人のこともあろうが。)

軽く話をしながら、問題なく、到着。

このあたり、新市街なので、東京にもありそうな
普通の近代的なオフィス街。

時刻を合わせ、ちょっと待って入る。

 

つづく

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメール、ダイレクトメッセージはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。