
2月3日(火)夜
さて、節分。また、また、老舗の鍋。
今日は両国橋の[ももんじや]。
猪鍋。創業1718年(享保3年)と、おそらく飲食店として、
現存する最も古い江戸以来の店の一つ。(断腸亭推定)
タクシーを呼ぶ時に行先を入れるが“ももんじや”では
出ない。どうも、googleでは“もゝんじや”で登録されている。
看板も箸袋も、元来ここは[ゝ]を使ってきた。
閑話休題。
18時半の予約。
内儀(かみ)さんとともに、タクシーで出る。
両国橋の東詰。昔であれば東両国。
うわっ。
いつも剥製をぶら下げているが、看板まで出ている。
入って名乗り、二階へ。
ここは、大部屋ではないが、完全個室でもない。
混み合うとつい立をはさんで複数のお客を入れる。
お膳。
味噌のつゆが入った鍋。
野菜も既に置かれている。
ここは料理数品の付いた、猪鍋のコースでないと予約が
できない。6,600円のものを頼んだ。
鍋やというのは、火を使うのでじきに暖かくなるのだが、
着いた当初は、どこも寒い。
お酒お燗。
お通しは、猪肉の煮込み。
これ、どういう味付けなのかわからぬが、昔から
絶妙にうまい。
肉もきた。
丹波篠山産という。むろん天然のもの。
本場、と、いうことであろう。
ただ、むろん猪は日本中にいて、ご多聞にもれず数は
増加傾向。特に西日本が割合は高いという。
昔から丹波篠山は猪産地として知られている
というのは獲る人がいて解体する体制が整っている
ということなのであろう。
ご覧の通り、猪肉というのは見た目にも豚とは赤身の色、
脂の入り方など随分と違っている。種としては、
ほぼ同じはずだが。おもしろいもんである。
お嬢さんが鍋に入れてくれる。
野菜はねぎ、根も込みの芹、焼豆腐、白滝。
白滝は細いものではなく、ノーマルなもの。
猪鍋の場合は、細いものだとなんだか肉に負けてしまいそう。
ノーマルなものがよいだろう。
ここも数種で、シンプルといってよいだろう。
やはり江戸東京の鍋の特徴である。
つゆは甘めの味噌味。
やはり、旧幕時代からの江戸の味噌、江戸甘を使っている
とは思うが、もっと甘いし他にも様々入っていると思われる。
さあ、煮始めたが、これ、重大は注意が必要。15分は
煮なければいけない。このくらい煮たのが、食べ頃。
間違っても、色が変わったからといって、食べてはいけない。
じっくり待つ。
料理がきた。
左が鹿肉のロースト、右は猪肉のチャーシュー。
鹿肉にはバルサミコのようなソース。
OK。
15分、たった。
さあ、食べよう。
肉。
なんだか堅そうにみえるかもししれぬが、柔らかい。
と、いっても、普通の豚程度だが。
まあ、最初がかなり堅い、ということである。
脂身は豚よりも弾力があり、プリプリ。
これが、うまい。
うまい、うまい。
あらかた食べ終える。
いくらか残して、ご飯セットを頼む。
ご飯とお新香と温泉玉子。
鍋に残った肉とつゆをのせる。
これがまた、絶品。
まさに堪えられぬうまさ。
やはりこのたれ。
飯に合うこと夥(おびただ)しい。
黒くて甘い味噌のたれ。
江戸東京に、しょうゆの甘辛の牛のすき焼きよりも
古くからある鍋の味であろう。
滅びてしまったわけではないだろうが、
あまり他にはない味。
今でも十二分にうまいのは、むしろ新鮮、で、あろう。
お茶とデザート、黒豆のアイス。
これも以前から。これも丹波の黒豆、で、あったか。
以上ここまで。
勘定は二人で19,481円也。階下で。
ご馳走様でした。
墨田区両国1-10-2
03-3631-5596
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