浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



ぜんざい

12月22日(月)夜

さて、日曜。

毎度お世話になっている「【賛否両論】笠原将弘の料理の
ほそ道」から今日は「小豆の炊き方から丁寧に解説!笠原流
【ぜんざい】の作り方
」。

ぜんざい。

私はデザート、スイーツ、お菓子の類を作ることは
まったくないのだが、案に反してあまりにも簡単なので、
作ってみようかと考えた。

この時期、暮れから正月にかけて、ぜんざいを取り上げる
というのは、さすがの和食の料理人の季節感、で、ある。
氏も語っていたが、私も子供の頃はこの時期に家や
どこかしらで食べていたことを思い出す。
ただ、酒を呑むので甘いものはプライオリティーは下がる。
ただ、もちろん、ぜんざい、お汁粉の類はきらいなわけでは
ないので時として食べたくはなるが、やっぱり甘いものは
チョコやアイスの方が身近ではある。

季節感がどんどんなくなる昨今、一般以上に和食は大切に
している。
むろん、割烹、懐石、和菓子も然りか、では月毎に決まった
料理があったりまさに俳句などと同様である。
こういうかしこまった料理でなく庶民のもの、また、
地方毎に、季節にあった料理、甘味があったわけである。

ハウス栽培などで野菜などにも季節感がなくなり、
そこへもってきて、温暖化で魚も獲れていたものが
獲れなくなり、獲れなかったものが獲れるように
なったり。

一体どう考えればよいのか。
温暖化を食い止める努力を続けることは言うまでもないが
今すぐに元に戻るというものでもない。
自然現象はある程度受け止めざるを得ない。
秋刀魚は秋の風物詩で、秋になると食べるものであったが
温暖化などもあるのであろうが様々な要因で獲れなくなった。
それで、少ししか獲れないものに高い金を払って無理して
食べる人もいるが、私はこれは滑稽なことと思う。
やはり原則その時獲れている安いものを食べるべきであろう。

まさしく、伝統的食文化が様々な理由で変容している
ことをまざまざと思い知らされているわけである。
文化は大切だが、現実は現実で如何ともしがたいものでも
あるのか。

例えば、エンターテインメントの世界ではどうか。
能、狂言文楽、歌舞伎、落語、その他伝統の歌舞音曲と
いったものも、ものによって濃度、進行具合は違うが、
普通に現代の人々が愉しむものではなく、文化財として
保護されるもの、博物館のものになってもいる。
時代にそぐわなくなっても継承しなければいけないものは
ちゃんとある、ということである。

やはり、食べ物も忘れてはいけないものはちゃんとあって、
現実生活にフィットしなくなっていても意識的に時に
思い出して作って食べる必要があるということになる。
まあ、秋刀魚のように高額になるものは考慮が必要だが、
庶民の食こそ我々の大切な文化であり“可能な限り”継承
することは使命であろう。

私がまったく食べなくなっていたぜんざいから、ちょっと
反省してしまった。

さて。小豆、買い置きを含めて砂糖(上白糖)、切餅を
買ってくる。
小豆は、ホクレンのもの一袋300g弱。微妙に300gを切っている。
レシピも300gとなっていた、なんであろうか、300gとは。

あー、なんのことはない、二合だ。
品種にもよるようだが、概ね小豆は300gほどのよう。
それで半端なのか。

豆の多くは一晩水に漬ける必要があるが、小豆はすぐに
煮てよい、と。考えてみれば初めて煮るので知らなかった。
それで、簡単。

まず、軽く小豆を水洗い。

鍋に水をたっぷり入れ、小豆を入れ点火。

煮立ってから5分、

ふたをして、10分、蒸らし。

湯を切り、ゆでこぼし。

これはアク取り、という。

もう一度鍋に戻し、水、1.5L。

わいたら、アルミホイルで落としぶた。

1時間弱火で煮る。

柔らかくなった。

砂糖を300g、これは小豆とまったく同量。

これで、10分。

これで、出来上がり。

味見。よい塩梅。

おっと忘れていた。
塩を一つまみ、で、あった。

もう一度、味見。驚いた、これだけで
かなりの甘さの強さを感じる。
隠し味というが、こんなにも実感できるほどとは。

まったく簡単。
このまま、煮詰めて水分を飛ばせば、つぶあん
なる、とのこと。

切餅一つをオーブントースターで焼く。

ぜんざい。

自家製、塩昆布を添えて。

とてもよい塩梅にできた。

こんな簡単にできるとは。
驚き、で、ある。

やはりたまには作らねば。

 

 

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