浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



資生堂パーラー銀座本店 その1

4835号

8月30日(土)夜

さて、日曜日。

今日は[資生堂パーラー]。
もちろん、銀座。

明治35年(1902年)に資生堂薬局内のソーダファウンテン、
として営業を始めたのが元になっている。
ソーダファウンテンというのは、清涼飲料のディスペンサー
というようなもの。今のファミレスにあるドリンクバー
の機械の前身といってよいもの。
当時、資生堂の社長が、アメリカのドラッグストアに
あったものを取り入れたという。
その後、レストランに発展する。
ここは池波レシピでもある。

池波正太郎先生が、戦前、10代の頃、株で儲けた金で
吉原はもとより、神田、日本橋、銀座、遠くは横浜の
ニューグランドホテルまでタクシーを飛ばして遊び
まわっていた。その頃から、戦後まで長年通われていた。
もちろん、いろいろなものを食べられたのであろうが、
お好みは、チキンライスとクリームコロッケであった、と。

予約は18時半。

今日は、午前中から35℃を越えて、最高気温38.5℃
(13時00分)。
8月も終わりになって、この気温はかなりきつい。

18時、出て稲荷町から銀座線で銀座まで。
外はまだ駅まで歩くだけで、この時刻でも汗が
滴り落ちる。

相変らず、いや、さらに銀座は外国人観光客で
ごった返している。
歩道にたむろして、歩けぬほど。

八丁目の[資生堂パーラー]までたどり着く。

一階、銀座通り側左側の入口から入る。

ここにレストランにあがるエレベーターがある。

入って、お嬢さんに名乗る。
お待ちしていましたと、エレベーターを呼んで入る。
外からお嬢さんが4Fのボタンを押してくれて、あがる。
ここのサービスも流石のもの。

あがって、帽子を預け、テーブルへ。

テーブルに掛ける。
バッグはテーブルにフックを付けて下げる。
この仕組み、他ではあまり見たことがないが
かごよりもスマート。

テーブル。

資生堂の金のロゴ入りの大きな皿に
ナプキンと、メニュー。

いつもここでは、チキンライス、クリームコロッケを
アラカルトで頼むのだが、今日は内儀(かみ)さんが
コースを予約していた。8,000円也。
ワンドリンク付き。

チキンライスは入っていないがクリームコロッケは
入っており、まあ割安ではある。

生ビールを頼む。

メインが、魚のポワレか牛フィレのミラノ風カツレツ。
ご飯ものが、カレーかハヤシライス。
それぞれ二人で違えて、頼む。

まずは、オードブル3種盛合わせ。

スモークサーモン、黒毛和牛のロースト冷製、
生ハム、ポテサラ。

王道で[資生堂パーラー]らしいチョイスであろう。
ポテサラが入っているのが洋食店らしい。

牛ローストにはしょうゆ系、生ハムとサーモンには
オリーブオイル系のドレッシング。

どれも上質でうまい。

クリームクロケット

メニューにはミックスクロケットとある。
まわりはトマトソース。

コロッケは2種。
勾玉型と、俵型。
形が違うが、ミートとかに。

アラカルトでは別のメニューとして出されるもの。

上の緑は、揚げたパセリ。

なん回も食べているが、やはりうまいもんである。

具と肉と蟹も存在感がある。

このトマトソースもなんということも
ないようなのだが、うまい。
トマトのみではないのだろうし、かといって
いわゆるケチャップ味、でもない。

次は、スープ。

オニオンスープ。

帝国ホテルのパークサイドダイナーのコースだと
バゲットの入ったオニオングラタンスープだが、
こちらは、パンはなし。

かなり濃厚。
それも、あまみ。玉ねぎのあまみ、なので
あろう。
随分以前のことだが、パリのレストランで、
食べたオニオンスープに、かなりの量のアルコール
が入っていた。ブランデーであろうか。
これはアルコールは飛んでいるがなにか入っている
のかもしれぬ。

 

つづく

 

資生堂パーラー銀座本店

 

 

 

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