浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



三筋・天ぷら・みやこし

4825号

8月10日(日)夜

日曜。

天ぷら、で、ある。

もちろん、毎度お馴染み、ご近所、三筋の[みやこし]。

ちょいと、久しぶり。

18時の予約。

九州、熊本などで、線状降水帯が発生し、大雨で
被害も出ているよう。
東京も曇りで、時折雨。

最高気温27.7℃(7時25分)。

朝に最高気温が出て、午後に向かって気温は下がり、
だいぶすごしやすくなったようだが、やはり湿度は
高いので、蒸す。

歩いて10分もかからぬ。
内儀(かみ)さんとぶらぶら出掛ける。

パラパラ弱い雨が降ってもいるので、ビニール傘を
差して。

到着。暖簾を分けて入る。

一番乗り、か。
カウンターの向こうのご主人に挨拶し、手前左に掛ける。

ビール、サッポロラガーをもらい、
いつも通り、天ぷら定食の特、9,000円也。

ビールとお通し。

お通しは、いか下足の酢味噌和え。

海老、から。

かなり軽く、かつ衣はしっかり揚がっている。
最初は塩で。

小型の車海老、東京でいう、さいまき海老。

さいまきの言葉の語源は定かではなくいろいろあるようだが、
刀の鞘(さや)に組紐などを巻いた装飾、鞘巻き、
ではないか、というのが私にはそれらしく感じる。

車海老は、もちろん江戸前の海老で、遠浅の砂地。
隅田川河口の新川、霊岸島あたり、芝の浜などで盛んに
獲れたよう。
このあたりだから、小型であったのであろうか。

二匹目。

二匹目は、天つゆで。
ここの天つゆは厚衣の東京の伝統的な天ぷらやの
天つゆよりは、やはり多少薄めかもしれぬ。

これも、むろん、うまい。

そして、頭。

二つ。もちろん、塩。
軽く、パリパリ。

次は、これ。

そう、きす。
きすも最近、めっきり獲れなくなっている。
吉池などにはまず見かけなくなった。
[弁天山美家古寿司]では〆たものをにぎって
いたが、これもまた最近は出ない。

これはなかなか大きなもの。
しっかり堅い衣でうまい。

次は、いか。

いつもは、もちろんすみいかなのだが、今日は
あおりいか。
厚いが、柔らか。
もうそろそろ、すみいかの子供、新いかが出る頃。

小鮎。

レモンを絞る。
琵琶湖のものであろう。
ちょっとほろ苦いのが、うまい。

魚介天ぷら最後は、もちろん、これ。

穴子
サクッと、揚げ箸で半分に切ってある。
堅く揚がっていないとこうはいかない。
身はほっこり。

野菜天。

左からアスパラ、なす、小玉ねぎ、
上が椎茸、蓮根。
私の好みとしては、小玉ねぎ。

蔵前[いせや]の先代によれば、元来の江戸前
天ぷらでは野菜は揚げなかったと。
だが、もちろん、野菜天もうまい。

最後は、かき揚げ。
小天丼、天茶、定食と選べるが、いつも通り天丼を。

やはり江戸前天ぷらの最後は天丼に尽きるであろう。

味噌汁は、ここはいつも蜆、三つ葉を散らして。
見た目は赤味が強く、赤だしのようだが、
中間的な合わせ味噌であろう。

かき揚げは小柱と、芝海老。
江戸前かき揚げとしては、王道、で、あろう。

小柱は、いわゆる青柳、ばか貝の貝柱。
芝海老は、名前の通り芝で獲れていた。
小柱も少し前まで、吉池で千葉産のものが売られて
いたが、まず見なくなった。
こうした店で使われるのは、今は大粒の北海道産。

うまかった、うまかった。

腹一杯。

ご馳走様でした。

 

みやこし

台東区三筋2-5-10 宮腰ビル1F
03-3864-7374

 

 

 

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