
4816号
7月20日(日)夜
さて、先日Nのものを冷凍して、ちょっと失敗
してしまったが、うなぎ、で、ある。
そして、土用、で、ある。
今年は、昨日の7月19日と7月31日の二回。
土用の丑の日の周辺ににうなぎを食べる、というのは
むしろ野暮な感じもするか。
まあ、内儀(かみ)さんの希望ということで
許していただこうか。
土用というのは、暦上の期間で18日間程度ある。
その間の、丑の日が土用の丑の日。
18日間なので、年によっては二日あるということになる。
ただ、正確に言うと、今は土用でも夏土用、という。
土用というのは、実は夏だけでなく、四季にある。
立春、立夏、立秋、立冬の前18日間程度をそれぞれ
土用という。
まあ、季節の替わり目なので気を付けないといけないという
ことで、それぞれいろいろな生活上の注意が言われてきた。
土用の丑の日にはうなぎを、というのは、平賀源内が
考えたキャッチコピー、ともいうが、それ以外にも様々な
説があって実際のところは、よくわかならいよう。
ともかくも、江戸期、江戸の夏は料理やなどは客が
減るので店を閉めるところも多かったよう。
そこに客を呼ぶためだったのは、まあ、当たっていようか。
今、拙亭ご近所、お馴染みの[やしま]が改築中で
お休みのため、最近は雷門の[初小川]にきている。
浅草というのは、今でもうなぎやが多い。
東京でもこれだけうなぎやが集まっている街はおそらく
なかろう。それも、ただの老舗はなく江戸創業がごろごろ。
そんな中で、ここは明治40年(1907年)創業。
多少新しいが、むろんそれでも百年をゆうに越えている。
やはり、浅草といえば、うなぎ。
まさに、江戸以来の郷土の食い物である。
[初小川]は2025年ミシュランピブグルマン。
書いたように浅草になん軒も老舗うなぎやがあるなかで、
掲載はここ一軒。むろんミシュランがすべてではないが、
この評価は伊達ではなかろう。
18時半に予約。
タクシーで向かう。
白くて長く垂れた麻の暖簾が、涼し気。
5分ほど早かったが、入れた。
ここは家族でやっており、店も広くはない。
奥の小上がり。
ほぼ満席。一組程度はあいていたか。
うなぎや注文は先に全部してしまう。
まず、ビールで、つまみに味噌豆。
ここはうなぎは上中の二種類。
上が5000円で、中が4000円。
白焼き一人前、うな重二人前。
どちらも中。
うなぎやの値段というのは、基本大きさで決まる。
有名店老舗でも、これは変わらない。従って、
蒲焼の値段は、店によって倍ぐらいになる、など
大幅に違うということは少ない。
今年、稚魚が豊漁であったと報道されていたが、
あまり、安くなっている実感はない。
資源自体はあまり回復しているという情報もないので
やはり心配ではある。
早く、完全養殖の技術が確立してほしいものである。
さて、注文。
ここは肝吸いは別なので、肝吸いも。
まあ、私達はどこのうなぎやへ行っても、同じ
ではあるが。
ビール。
揚げた骨も。
お新香も先にくる。
落語などにも出てくるが、うなぎやではうなぎが
焼き上がるまでに時間が掛かるのだが、その間
お新香で呑んで待つ。
それで、お重に付いてくるお新香を先に出す。
そして、味噌豆。
ご近所の[やしま]でも出す。
味噌豆というのは、大豆をゆでただけのものを
いうのだが、辛子じょうゆでつまむ。
まった、素朴なもので、江戸東京ならではということは
なく、おそらく日本全国にあった誰もが知っている
おかずであろう。
そして、きた。
白焼き。
もちろん、皿が温めてある。これも値打ち。
生わさびが添えられ、わさびじょうゆで食べる。
すっきりと、うまい、まさに江戸前の味。
白焼きというのは、生ぐささが大敵。
冷めるのがいけない。
そして肝吸い、
が、きて、
まさに、真打登場、うな重。
お重のふたの裏には必ず店の名前を入れている。
アップ。
山椒を振って、食べる。
[初小川]の蒲焼は、甘味は抑えめの引き締まった
江戸前の味。
浅草では比較的、この系統が多いかもしれぬ。
これがまさに、堪えられぬ。
ザクザクと、掻っ込むのも、うな重の食べ方。
うまい、うまい。
ご馳走様でした。
台東区雷門2-8-4
03-3844-2723
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