4758号
ミラノから列車で1時間弱のベルガモ駅に着いた。
「世界で最も美しい」というベルガモ、チッタ・アルタへ向かう。
駅前から路線バスにのって、すぐ。
坂の下まで歩いて、丘に登る、ケーブルカーという手も
あったようだが、駅からはちょっと遠い。
ベルガモの地図を出そう。
丘を円を描くように坂道を昇る。
半周ほどで、チッタ・アルタ到着
バスを降りる。
そこそこ高い丘、といった感じ。
やはり、石造りの壁で囲まれている。
中へ入ってみる。
そこそこ広い中庭。Piazza Vecchia/ヴェッキア広場。
ここを抜けると、チッタ・アルタの街になるよう。
通りは広くはない。
様々なショップ、レストランなど飲食店もある。
ドゥーモ広場があって、
サンタ・マリア・マッジョーレ教会/Basilica di Santa Maria Maggiore。
ピンクの細かいデザインが美しい。
実は、この広場には教会が二つあって、きれいなので、これが
ドゥオーモかと思って、写真を撮ったのだが、ドゥオーモは隣で、
そちらの写真は撮っていなかった。
人も多いし、もはや貪欲に写真を撮らなくなっている。
その上、ここはスペースが狭いのでいろいろな建物がぎっしり。
皆、中世のものだが、フィレンツェ、パレルモ、ミラノと
きて、もはや、感覚が麻痺して、まったく驚かなくなっている。
まあ、それだけイタリアは凄いのである。
ともあれ。
ドゥオーモの方、いや、正確には、ドゥオーモとは言っていない。
Cattedrale di Sant'Alessandro Martire/
サンタ・アレッサンドロ・マルティーレ教会という。
ただ、前の広場(通り)はPiazza Duomo/ドゥオーモ広場
と言っている。定義上はドゥオーモと言わないが、通称、
ということのよう。
サンタ・アレッサンドロ(マルティーレ)という聖人は、
ベルガモの守護聖人。3世紀ベルガモ出身で、まだキリスト教が
ローマ帝国に迫害されていた頃、捕えられても信仰を捨てずに
殉教した、という。
修復が繰り返されているが、15世紀のものがベースのよう。
ピンクのサンタ・マリア・マッジョーレ教会の方。
こちらは12世紀から建築が始められ、完成したのは15世紀。
外観は初期ロマネスク様式とのこと。
サンタ・マリア・マッジョーレは、偉大な聖母マリアと
言った意味になろうか。
どちらも、中も素晴らしいようだが、混んでもいるし、
中の見学はなし。
崖の上のパノラマ写真。
なかなかよい眺め。
この写真ではわからないが、この下、石垣、城壁なのである。
これもベルガモ、チッタ・アルタの値打ち。
昼飯。
こんな古い街だが、ちょっと明るいサンドイッチやを
見つけたので、入ってみた。
これもホカッチャ。
ハム(モルダレッダ?)とブッラータチーズ。
二人でシェア。
最初の中庭の近くまで戻ってくると、小さな教会があった。
外側は地味、というのか落ち着いており、静かなので、
入ってみた。
と、多少、傷んでいるところはあるが、凄い。
パノラマ。
こんな名もなき教会(もちろん調べるとちゃんと、Chiesa di Sant'Agata
nel Carmine/サンアガタ・ネル・カルミネ教会という名前はあるが、
けっして、ガイドブックに出ているような有名なものではない。)
だが、この素晴らしい装飾。
15世紀のもののよう。
やはり、イタリアの古い街は、これだけ奥深いのである。
「世界で最も美しい」というのは、ともかくとして、この小ささ、
狭いところに凝縮しているのが、ベルガモ、チッタ・アルタの
値打ち、なのであろう。
と、いうことで、ベルガモはここまで。
再び、バスで駅まで戻り、列車に乗って、ミラノまで戻る。
部屋に帰り、一休み。
実に、ミラノは今夜まで。
明日、ANAの羽田行きで、帰る。
この日記のイタリア編もやっと終わりが見えてきた、と
いうわけである。
で、今夜、なにを食べようかと考えて、最後なので
少しちゃんとしたレストランへ行こう。
ただ、あらかじめ調べていたわけではなく、今日。
ミラノにきた初日、勘定を誤魔化されたことを書いたが、
やはり、そこそこのところへ行かねば、と。
書いたように、この界隈はハイブランドのショップが
集中しており、レストランも高級店が多い。
で、見つけたのは、[Bauscia]というところ。
スカラ座の裏あたりで、マンゾーニ通りの
ここからも歩ける。
予約もネットでしておく。
やはり、飛び込みはよろしくないだろう。
つづく
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