4741号
引き続き、フィレンツェ。
[io osteria personale]。イオ・オステリア・ペルソナーレ、か。
訳すと、私の個人的居酒屋といった感じ?。経営者がいて、
シェフは固定しないという形らしい。
十分腹一杯。そして、やはり、これなに?という挑戦的なもの
もあり、なるほどイタリア、ヨーロッパの先端の料理はこんな
感じなのか、と、刺激的であった。
イタリアンもフレンチも先端ではもはや違いはないのかもしれぬ。
ここ、サービスもさすがにちゃんとしていた。
会計をし、タクシーを呼んでもらえた。
外に出てみると、これ。
なにかというと、門。
フィレンツェの市壁(城壁)のサン・フレディアーノ門
(Porta San Frediano)。
フィレンツェはヨーロッパの古い街らしく街と外を区切り
街を守るための門、壁があり、それも時代によって段々に
大きくなっていたよう。この門と壁は13~4世紀頃のものらしい。
きたタクシーでホテルへ戻る。
翌朝、チャックアウト。シチリア、パレルモへ移動。
フロントでタクシーを呼んでもらい、空港へ。
11時頃の出発。パレルモへの直行便はなくローマ経由。
ファルコーネ・ボルセリーノ空港。パレルモ市街からは
西に少し離れた海岸沿い。
鉄道もあったようなのだが、とりあえず目に付いた
バスに乗ってみる。まあ、着くであろう。
シチリアはイタリア本土よりも乾燥しているか。
サボテンも生えている。
そうである、もう一つイタリアの庭木、街路樹などだが、松を
かなりよく見る。松は日本人にはかなり馴染みがあるので
目に付いたのである。
こんなやつ。
調べると、イタリア語でpino、和名イタリア笠松といって地中海
沿岸に広く自生しているよう。(ちなみにご存知、童話のピノキオ
(Pinocchio)はイタリアのものでゼペット爺さんがピノキオを
作るが、この木が実は松。ピノからのピノキオらしい。さらに、
この作者カルロ・コッローディ(Carlo Collodi)はフィレンツェ
出身とのこと。フィレンツエにももちろん松は生えていた。)
もちろん、写真のように日本のように曲げたりし、庭木として
きれいに形を作っているわけではなく、さりとて自然でもない、
邪魔にならぬように切っているだけなのであろう。なにか、
その姿が新鮮であった。松って自然にしておくとこんなふうに
なるんだと。ともあれ、1時間弱で、パレルモ市内。
地図
気候。フィレンツェと比べるとだいぶ南で島だからか、かなり暖か。
昼間は15℃を越えて、20℃近くなっているのか。コートなしは
ちょっと寒いが、気持ちがよい。
パレルモでの宿泊は民泊といってよい、個人で貸している部屋。
パレルモ市内、最寄そうなバス停で降りて、ちょっと
やはり距離があったのだが、重いスーツケースを引いて、
たどり着く。古い街なので石畳にガタガタの歩道、なのである。
着いたのだが、ここで問題が発生。
先にフィレンツェで、内儀(かみ)さんがスマホを失くした
ことを書いたがこの部屋の予約を内儀さんがしており、Lineの
ような通信アプリ、WhatsApp(ワッツアップ)で連絡を取って
いたのである。しかし失くしてしまったので、先方からの連絡を
受け取れなくなっていたよう。ともかくも、1時間程度待ったが、
私のスマホで連絡が付き、無事、先方夫妻が来てくれて、部屋に
入れた。同年配くらいか、なかなか気のいいお2人であった。
部屋はリビングとベッドルームの2部屋。広すぎるくらい。
洗ってあるたくさんのタオル、IHのキッチンもあり、
洗濯機もある。
この建物の1階にはカフェテラス[Ferraro]が入っており
夜は早いが、朝からやっているので、便利であった。
前のビル。
州の旗と、イタリアの旗と、EUの旗が掲げられ、
一応、国の持ち物のようなのだが、ご覧のようにたくさんの
落書き。シチリア、パレルモはシチリア州の州都で、それこそ
古代ギリシャローマ時代からのとてもとても古い街なのだが、
やはり多少治安はよろしくない、のか。
この日は疲れて、日本から持ってきたカップヌードルと
フィレンツェで買ったビールで済ます。
2月19日(水)
そう。この部屋はシャワーのみ。もちろん、お湯は出るので
問題はない。こちらの水は、硬水。人によるのであろうが
これでシャワーを浴び、頭を洗うと髪がゴワゴワになり
爆発する、と。うちの内儀さんはそうなのだが、私は
髪質が細いからか、日本の水よりもずっとよい。しっかり
してくる。癖毛なのだが、これもあまり出ない。
朝飯は、下の[Ferrano]へ買いに行く。
昨日、大家さんを待っている間にも、店の主人のお兄ちゃんに
会ってはいたが、朝は若いお嬢さん二人。
基本、パンやなのだが、クロワッサン、ブリオッシュなど
定番ものに、デニッシュ、アランチーノ(arancino)
=ライスコロッケに、日本の調理パンのようなものもある。
ちなみに、アランチーノはシチリア発祥で、いわば本場。
(一般にはarancinoのようだが、パレルモではarancina
(女性形)が使われるという。)
朝なので胸を張ってカプチーノ。パッケージデザインも
ちょいとお洒落。
2人で3つ買った。
イタリアはこんな街のパンやでもチェーン店でも、希望が
あれば、ちゃんと温め直してくれる。
日本にもありそうな、チーズにトマトソース、右が
大きなソーセージ入り。
書いている通り、ハム、ソーセージがイタリアは
かなりうまいので、こんなものも、うまい。
これがアランチーノ(ナ)=ライスコロッケ。
中はチーズなども入っている、リゾットといってよいのか。
以前に同じシチリアのリゾート、タオルミーナで食べた時には、
かなりひどかったのだが、やはりあれは観光リゾートで、
例外であった。
つづく
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