4739号
引き続き、フィレンツェ。
ウフィツィ美術館から出てきて、ホテルへ戻ってきた。
16時。
頭も疲れたが、普段どれだけ歩いていないのか。
もう足腰が痛い。
フィレンツェで予約をしていたレストランは明日の夜。
ネットで予約したが、メールなどで確認の連絡がきて、
リコンファームもしてある。
こちらのレストランは、事前の再確認が必要なところも
あると聞いていおり、TELでもしなければいけないか、
と思っていたが、きちんと仕組みができているよう。
では、今日はなにを食べるか。
フィエンツェの名物は、いろいろあるのであろうが、
No.1はなんといっても、ビステッカ(bistecca)のよう。
牛ステーキ。bistecca alla fiorentina、ビステッカ・
アラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風ビーフステーキ)。
どうもTボーンステーキのよう。
日本人は牛ステーキというとアメリカというイメージが
強いが、実は、欧州、フランス、イタリアなどもステーキは
好まれ、うまい、と聞いている。
日本語のビフテキと語感が似ているが、関係あるのか。
調べると、ピンポ~ン!、どうもそうらしい。
もちろん、ビフテキはビーフステーキを縮めたもの。
19世紀後半にフィレンツェに大勢のイギリス人が住んでいた
といい、英語のbeef steakが由来とのこと。また、もう一説
フランス語のbifteckから、とも。
(イタリア料理ほんやく三昧)
どっちにしろ、英語から?。
まあなんのことはない。
この界隈にもビステッカを看板にするレストランは多くある。
特に評判のよいところ、遠くまで出かけるのも疲れるし、
近くでよいだろう。(一応は信用して。)
サンタ・エリザベッタ通りにある[Da Lino Ristorante -?
Pizzeria Gourmet]。[ダ・リノ・リストランテ-ピッツェリア・
グルメ]というところに決めてみた。ビステッカは看板で、
ベラボウに高級そうではないところ。
出たのは21時すぎ。ちょっと遅くなってしまった。
なにかというと、内儀(かみ)さんがどうもウフィツィ美術館で
スマホをなくしてしまったらしいのである。
そのあと処理をしていたのだが、たいへんな騒ぎである。
気が付いたのが遅い時刻で、戻って探すこともおそらく閉めて
おり無理。今、スマホにはカードやら色々入ってもいる。
日本の各コールセンターへTELを掛け、スマホそのものを止め、
キャッシュ、クレジットカード類すべて止めねばならなかった。
“スマホを落としただけなのに”!。
[ダ・リノ]。この時刻だからか、さすがに客はわずか。
予約なし。ただ、やっぱり、いい感じに迎えてくれる。
ビールをもらう。
フォルスト。日本でも売っているイタリアビールだが
逆にイタリアではモレッティばかりであまり見ないかもしれぬ。
フォルストは北イタリアそれもアルプスに近いチロル
地方のよう。濃いめ、か。
オーダーはパスタ、スパゲティーアマトリーチャと、
ビステッカ。
ビステッカはTボーンステーキだが、1kgが決まり、と、
お兄さん。まあ、これは聞いていた。そして、米アンガスなど
肉もいろいろあるが、一番高い、キアニーナ(chianina)が
よいと勧める。キアニーナはトスカーナの牛だそう。
まあ、せっかくなので、よいか。
隣に冷蔵庫がある。
熟成中であろうか。
塊肉。
肉を見せにきた。
デカっ。そして、きれいな赤身。
アマトリーチャがきた。
うまい。
アマトリーチャは日本でも見るパスタだが、地名であった。
ここよりも南、ローマの東、アドリア海寄りの内陸部。
使うのはパンチェッタか、グアンチャーレ(日本でいう豚
トロの塩漬け(生ハム))とのことだが食べても、
どちらかは、わからない。ちなみに、カルボナーラも
グアンチャーレを使ってもよいよう。
きた。
これがビステッカ・アラ・フィオレンティーナ。
Tボーンステーキを食べるのも初めて。
この目で見ると圧巻。
手前から見て、骨が真ん中にあって、左側が
サーロイン、右が、フィレ。
つまり、フィレとサーロインが当時の食べられる。
焼き目の筋が入っている。薪であろうか。
まずは、左のフィレから切って食べてみる。
これは、もちろん柔らか。
味付けは塩だけのようだが、うまい。
トスカーナのキアニーナ牛。
やはり、赤身の牛もうまいものはたくさんある。
比べるとサーロインは筋も多少あり堅いのだが、
こちらの方が、むしろ、肉を食らっていると
感じさせてくれるともいえよう。
うまい、うまい。
左側に熱した鉄板がある。
日本だったら、ステーキをのせそうなものだが、
これは、この上で切り分けるためのもののよう。
冷めない、というメリットもあるのであろう。
ここはなかったが、店によっては、お兄さんが
切り分けてくれるよう。
うまいのだが、2人で食べても、この量はさすがに
食い切れない。
持ち帰れるか、と聞くと、もちろんOK。
パックに入れてくれた。
会計は290ユーロ。
高い店ではないと思うが、まあ、このくらいには
なるのであろう。
グラッチェ。
ホテルへ戻る。
つづく
Corte Calzaiuoli Elegant Suites
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