4685号
11月23日(土)夜
さて、土曜日。
今日はよい天気。
最高気温16.0℃(12時43分)で、気持ち暖かいか。
ただやっぱり、ステンカラーのコートに
自転車用の手袋。
浅草方面に出る。
土曜なので田原町の[吉野家]でいつも通り
牛丼と玉子。
ロックスの西友にまわる。
魚でも見ようか。
安いのは、鯵。
三枚におろしたもの、二匹分、160円。
加熱用との表記。
はて?、これ、なににしよう。
フライ?。
フライはちょっと面倒。
ん!。
そうだ、時期ではないが、煮びたしにしようか。
鯵の煮びたしは、池波レシピ。
文庫では全25巻でまあ、真ん中あたり。
元盗賊で鬼平配下の密偵である大滝の五郎蔵と
同じくおまさは、夫婦になって、本所相生町に
住んでいる。
季節は暑熱の夏。
昼は市中見回り。
帰って、夜の二人の食卓である。
鯵の煮びたしに瓜もみ、冷酒。(これはレイシュ、
ではなくもちろん、ヒヤザケ。)
本所相生町という町名は今はなく、今は両国
四丁目の南側。堅川に沿い。
このあたり鬼平では、かの軍鶏鍋や[五鉄]がある。
[五鉄]は本所二つ目の橋の袂。
町割りはこのあたり現代もあまり変わっていない。
二つ目というのは、堅川に掛かる橋で、大川
(隅田川)から二つ目ということ。
この南北の通りも江戸の頃は二つ目通りといっていた。
だが、二つ目という言い方は今はしておらず、橋は
二之橋で通りは清澄通りといっている。
なんとなく、お分かりになろうか。
駅だと、両国か、森下が最寄だが、ちょうど中間あたり。
五郎蔵、おまさの家は[五鉄]の目と鼻の先、
ということになる。
[五鉄]は、火付盗賊改めの出先基地といった
位置付けになっていたので、五郎蔵おまさ夫婦も
ここに住んでいるというわけである。
鯵の煮びたしは、白焼きにした鯵をしょうゆで
煮た、煮びたし。
夏ではあるし、冷たい状態で食べる。
私もこれで憶えて作ってみた。
鯵というのは、塩焼きだとものにもよろうが、
ちょっとパサつくが、煮びたしだとちょうどよい。
酒の肴はむろんのこと、飯とともにでもよいだろう。
うまいもんである。
これが鬼平の頃江戸庶民に食べらえていたのかは、
まあ、謎であると思うが、池波先生のこと、おそらく、
子供の頃なのか、実際にご家庭で食べられていたもの
だったのでは、なかろうか。
ちなみに、瓜もみも先生の好物であった。
今日の鯵は、これ。
島根産。浜田であろうか。
今まで、一匹の鯵の腹だけを出して焼いていた。
おろしてあるが、やっぱり焼くだけ。
まず、水で洗って、ガス台のココットに
並べて、10分ほど焼く。
よい感じに焼けた。
鍋にしょうゆとちょいと酒。
焼いた鰺を入れ、加熱。
煮立てて、アルコールを飛ばす。
これで終了。
しょうゆが濃いし、この時期なので温かいまま。
このまま皿へ。
出来上がり。
二匹分だが、小型の鯵であろうし、その上、
おろしてあるので、ちっちゃくなってしまった。
冷酒ではなく、ビール。
こんなものだが、やっぱりうまい。
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