4679号
11月16日(土)夜
さて、土曜日。
毎度お馴染み、なのだが、なかなか予約ができなかった、
浅草[弁天山美家古寿司]。
やっと予約ができた。
18時から。
タクシーで向かう。
出たら、ポツポツと雨が落ちてきた。
昼間は晴れていたのだが。
傘を取りに戻り、再度、出る。
春日通りまで出て、タクシー。
土日、この時刻でも今、つかまらないということは
ほぼない。すぐ、で、ある。
馬道通り、伝法院通りの信号まで。
入ろうとすると、やはり予約で一杯の札。
入って、つけ場の若親方にご挨拶。
奥に若女将。
若女将にもご挨拶。
カウンター中ほどに、掛ける。
この秋のお客は、やはり外国人が多かった、という。
最近の浅草[まぐろ人]も外国人がほとんどあった。
浅草など観光地のインバウンド効果は絶大のよう。
ビール、キリン中瓶をもらう。
つまみは?。
たこは、と聞くと、今日は、ないそう。
やはり、なかなか入らないよう。
江戸前仕事を標榜する東京の鮨やにたこがあれば
絶対に食べるべきねたである。
目の前のショーケースに、あった、
鰹たたき。
それから、蝦蛄(しゃこ)にしようか。
お通しと、蝦蛄から。
お通しは、北寄貝のひも、薄い甘酢漬け。
蝦蛄はもちろん、にぎりでもよいが、こうして
つまみとしてもうまい。
それは、ゆでただけではなく、出汁に漬け込んでいる
のである。
そして、鰹たたき。
と、いいながら、しまあじも付けてくれた。
しまあじは、よい歯応えとほんのり脂。
香りもよい。
鰹は辛しじょうゆ。
腹側の薄いところだが、これ、脂がもの凄い。
今年は、鰹の年だったかもしれない。
初鰹の時期から、三陸で脂ののった鰹が獲れていた。
まあ、これも温暖化の弊害であったようだが。
珍しいが、ここでおつゆが出た。
かじきのねぎま、とのこと。
澄まし汁。
ちょこん、と、ゆずものっている。
濃厚な出汁で、身も柔らか。
ここから、にぎり。
いつもどおり、いかと白身。
いか。
もちろん、すみいか。
すみいかも、今の時期でもいろんなものが
あるのであろう。
これは、かなり、うまい。極上であろう。
新いかといってもよいほど、ぷちっと柔らかな
歯切れと、噛んだ後のあまみ。
次は、平目。
昆布〆。
切ってにぎってしまうと、わかりずらいが、
目の前のショーケースにあるサクは、飴色。
ほどよく水分が抜け、しっかりしたうまみ。
そして、鯛。
皮付き。
秋だが、そうとうに脂がのっている。
うまい鯛、で、ある。
ここから、光物。
小肌。
半身をにぎっている。
つまり、そのくらいの大きさの魚。
ただ、身の厚みは薄い。
毎度書いているが、小肌というのは、美しい。
黒から銀への斑点のグラデーション。
包丁目が三本。
江戸前のにぎり鮨で、最も粋なもの、で、あろう。
そして、鰺。
小型のものの半身を包丁の歯を入れて広げてにぎっている。
ここの鯵は、軽めだが、〆てある。
もちろん、今は、東京の鮨やでも生をにぎる
のが普通であるが、これはこれで、別物として
うまい。
台東区浅草2-1-16
03-3844-0034
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