浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



稲荷町・南インド料理・ハリマ・ケバブ・ビリヤニ

4338号

5月19日(金)第一食

さて、また、カレーが食いたくなった。

昨日一昨日はなんと真夏日
暑いのはよい、のであるが、こう寒暖差が激しいのは
まったくなんとしたことであろうか。

暑くなったので、カレーなのだが、
今日は曇りで、午後は雨になるよう。
気温は24℃でそこそこある。
ちょいと、蒸し暑いか。

カレーならば久しぶりに先月行った、
稲荷町の[ハリマ・ケバブ・ビリヤニ]。

南インド料理といっているが、改めて
奥が深そうなことを垣間見た。

13時をすぎた方がよいだろう。
雨はポツポツきているようだが、まだ大丈夫そう。
帽子をかぶって自転車で出掛ける。

稲荷町交差点を渡って、浅草通りを上野方向
吉野家があって、下谷神社があって、すぐ。

入るとやはり、そこそこ埋まっている。

掛けて、メニューを見る。
前回はカレーランチ。
三種のカレー、995円。
シッカバブを300円で付けた。

なんにしようか。

これ、なんであろうか。

ニハリ。
羊、なのか。
ラムの骨付き肉の煮込み。
1090円。

どんなものか。わからぬが、
これにしてみようか。

ライスで。

サラダとラッサム(スープ)がくる。

インド料理にはほぼ必ず生野菜のサラダが付く。
そして、ドレッシングはオレンジのいわゆる
サウザンアイランドが多いようなのだが、なぜで
あろうか。

そして、ラッサム。
これがまた、かなり辛いし、そうとう酸っぱい。
強烈である。

そして、きた。

右、ニハリと、左、バスマティーライス。
ニハリの器がプラスチックで、中華文様、天津丼でも
入りそうなのはご愛敬か。
ライスは、黄色いがターメリックではなく、
サフランライス。

ニタリの方は、生のトマト、青みはねぎ?、
生の生姜千切り。

中の肉は、やはり骨付きの羊肉。
肉は、煮込まれてホロホロのよう。

食べてみる。

ん!。
これ、かなり辛い。

なにか大きな塊?。
あ!、レモンである。
1/8程度に切った、生のレモンが二つ、三つ。
レモンが入っているので酸味も強めではあるが、
先のラッサムと比べると、そこまでではない。

そして辛さだけでなく、スパイスもかなり強い。
カルダモンがでかい殻のままゴロゴロ。

この辛さ、ライスとバランスが取れない。

カレーソースを余らせて、肉とライスを
なんとか食べ終える。

温かいチャイ。

砂糖が別添。
インドのチャイは甘めがよいと思うが、
ちょっと足らなかった。もう一本もらえば
よかったか。

さて、帰ってきて、ニハリとなにか、調べてみた。

なんでもインドでもムスリム系の料理。
ウィキ によれば、インドでもデリーなど北部で、
ムガール帝国の頃が起源という。

羊、ヤギなどを長時間かけて柔らかくした
定番の煮込み料理と。生のレモン(またはライム)、
生の生姜もお決まりのよう。

さて、ムガール帝国?。
私は、インド史というのは、まったく素養がない。
ご存知の通り、インド史はインダス川周辺で栄えた、
世界四大古代文明の一つインダス文明に始まっている。
これが紀元前2500年~前1500年で、長い、長ぁ~~い歴史。
ちょいと調べると、ムガール帝国というのは、
16世紀頃に始まり、18世紀ヨーロッパのインド進出、
英国の植民地になる少し前まで。
かのインド有数の観光地、世界遺産でもあるタージ・マハルは
1631年ムガール五代皇帝が建てたものと。
インドの中世終わりから近世。
ムガール帝国はざっくり、中央アジア起源の征服王朝といって
よいのか。(トウシロウが無茶なことをいうものではないが。)
それもあって、ムスリム系のよう。

[ハリマ]はハラールも看板にしている。
ちょうど隣のテーブルにお母さんらしい女性が
ムスリムのベールをした観光客の家族がきていた。

南インド料理を看板にしているこの店だが、
こういうお客を呼び込むという意図もあるのかも
しれない。

ともあれ。
前回食べたバターチキンだったり辛さがさほどでもない
ものもあるようなのだが、ここへくるには、もう少し
辛いものに慣れなくてはいけない。

[ハリマ・ケバブビリヤニ]もう少し深堀しよう。


食べログ公式

050-5570-0774
台東区東上野3-36-7 1F

 

 

 

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