浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



路麺よもだそば御徒町店カレーうどん/時鮭山漬け焼き

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今日は二本。

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12月6日(月)午後

路麺[よもだそば]御徒町カレーうどん

今日は、塩鮭。
塩鮭が食べたくなった。

塩鮭というのは、東日本の人間なので、
子供の頃から、食べていた。
弁当のおかずであったり、正月が近くなる
この時期になると、今はほぼ見なくなったが
新巻鮭というものも箱に入って魚ややスーパーに並び、
お歳暮などで届いたりもしていた。もちろん、
正月に食べるもの。

今でも時折、無性に食べたくなる。
白いご飯、おにぎりで、うまいもんである。
酒の肴でもよい。

できれば、ちょっと辛めがよい。
最近は、甘塩ばかりになっているが。

鮭といえば、吉池。吉池に買いにきた。

吉池に入る前に[よもだそば]。

今日の[よもだそば]にも目当てがあった。
カレー、で、ある。
カレーといえば、ここは路麺、立ち喰いそば店であるが
インドカレーも看板にしているという珍しい店。
だがこれが、ちゃんとうまい。
この店、当然、というべきか、カレーそば、うどんも
出している。
これは食べてみなければ。課題であった。

今日は、それが目当て。
店の外の看板にも書いてあった。
それは、そばではなく、カレーうどん
なるほど、うどんの方が店のリコメンドなのね。

券売機で購入し、出す。
と、おじさんに、そばではなく、うどんですね、
と確認されてしまった。はい。

できた。これ。

つゆ、うどんの入ったところに、カレーを
載せているのか?。

うどん。

ほう、ここのうどんは初めてだが、見た通り
平べったいひもかわ。カレーうどんだけでなく、
ここはすべてひもかわであろうか。
ひもかわというのは、うまいもんである。
名古屋地方のきしめんとほぼ同じものだと思うが
昔からひもかわという名前で東京にもある。

ともあれ、食べてみる。
ほう、かなり刺激的。クミンであろうか、スパイシー。
辛みも強い。
ここのご飯のカレーよりも辛みはもしかしたら
強いかもしれぬ。
上に載っているのは、ここのご飯にかけるカレー?。
かもしれぬが、つゆはここのかけそばつゆではなく、
カレー用のオリジナルかもしれぬ。よく見ると赤い。
また、トマトの酸味もかなり強い。

そばつゆにカレー粉をいれた、カレーうどんでは
もはやない。日本のご飯のカレーでもない。
うどんもひもかわなので、うどんというよりは、
パスタのフェットチーネ、タリアテッレのようで
ちょっと無国籍な仕上がりであろう。

うまい、うまい。
かなり汗をかいて食べ終わる。

ご馳走様でした。
これ、ちょっと発見かもしれぬ。

12月6日(月)午後

時鮭山漬け焼き

引き続き、次は、鮭。
鮭は、吉池の地下。
自社製造の塩鮭もあり、かなり充実している。

ちょっと、よいものをと考え、買ったのはこれ。

「時鮭山漬・中辛(自家製)」3切れ950円。

吉池自家製。表題にも書いてあるが、時鮭。
これ、読めるであろうか。
トキジャケ、ではない。トキシラズ、と読む。
むろん、当て字であろうが。

今年は異例の赤潮で北海道でも鮭は不漁と聞くが、
一般には、秋に産卵のために帰ってくる鮭を獲り、
これを新巻鮭にする。こちらは秋味などともいう。

これに対して、秋以外の季節に、沖を回遊している
鮭を獲ったものを時鮭という。
つまり、一般の塩鮭にする鮭は産卵前なので身自体の
脂は落ちている。これに対して、時鮭は産卵とは無関係
なので、脂がのっているという。

一切れでも売っていたが500円近かった。
特売品、三切れで950円。
買って帰宅。

夜、大根もおろして、二切れ焼いてみた。

ビールを開けて食べる。

山漬というのは調べると、山にして塩漬けにする
伝統的な製法とのこと。

中辛というだけあった、そこそこ塩辛い。

身はふっくら。
脂もそれなりにある。
ただ、たっぷり、というほどではない。
こんなものなのか。
随分ハードルがあがっていたので
ちょっと肩透かし感は否めないが。
まあ、特売品、値段相応、ということか。
むろん、秋味の塩鮭、南米などの輸入品よりは
十分うまいが。

ともあれ、塩鮭欲は達せられたので、よし、と
しよう。

 

 

 

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