浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



ステーキハウス浅草松波

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3971号

11月14日(日)夜

さて。

今日は、内儀(かみ)さんの希望で、ステーキ。

ステーキはもちろん、肉を買ってきて
自分で焼くというのもあるが、外で食べるとすると
どこか。

表題の浅草の[松波]。

黒毛和牛。
そう多くはないが、なん回か行っている。

カウンターの鉄板焼きステーキという
ジャンルになるだろう。

元祖は日本橋に創業した[紅花・BENIHANA

でよいのだろう。
アメリカ、ニューヨークに進出し、カウンター鉄板焼
ステーキが大ブームを起こした。これが1964年。
焼いている職人のパフォーマンス込み。

今は定番化し、世界中にある。
東洋人の料理人がアクロバティックに肉などを焼く。
私なども、ダイビングで行った南の島のリゾートで
よく出くわす。日本っぽい演出なのだが、聞くと
フィリピン人。なにか、不思議な存在ではある。

だが、日本でもやっぱり定番である。
東京の一流ホテルにはほぼ100%あると思うが、これは
来日した外国人向けに必要、ということ
なのかもしれない。

だがまあ、うまいもの。
海外はいざ知らず、国内であれば、
黒毛和牛を焼いてくれるだろう。
すき焼きや、あるいは[いきなり]などの
輸入牛肉ステーキやとは違う価値がある。

浅草はすき焼きやも多いが、鉄板焼きステーキもある。
[松波]は正確な創業年はよくわからぬが、30~40年には
なるよう。

昼、TEL予約し、17時。
タクシーで向かう。

国際通り田原町仁丹塔の交差点で降りて、
信号を渡って、向こう側(東)。

最近改装していたようだが、
なかなか年季が入っている建物。

ドアを開けて入る。
1階は鉄板が三か所。
もうお客は入っている。

高いものは、コースで27,000円なんというのもあるが、
11,000円の、シャトーブリアンのコースを頼む。
もちろんここの牛肉はすべて黒毛和牛。

ビール。
中瓶がないので、エビスの生。

前菜。

一口のテリーヌのようなもの。

焼いた牡蠣、が、きた。

なかなかデカイ。
マヨネーズ焼きで、やけに庶民的だが、うまい。

と、思うと、今度は土瓶蒸し。

残念ながら、松茸ではなく椎茸と、白身の魚。
出汁は濃厚でうまい。

不思議なコース、ではある。

肉を見せてくれる。

二人分なのだが、これが黒毛和牛のヒレ
シャトーブリアン
見事。
そしてこの厚み。

鉄板で焼く。
かなりの高温、なのであろう。
中はレアで表面はこんがりと焼く。

そして、ヘラ、ナイフで鉄板の上できれいに
サイコロ状に仕上げる。

妙なパフォーマンスはもちろんやらない。
日本人は基本、そんなものはいらない。

皿の上には、にんにくのチップがのせられ、
サラダもきた。

肉が焼けた。

やっぱり、サシの入った黒毛和牛はこうやって
食べるのが、もっともよい。

このくらいの大きさ、厚みを含めた形、そして量。
厚くなければ、火が入りすぎる。
そして、やっぱり脂が多いのでたくさんはいらないのである。

だがやっぱり、これ以上ないくらい、うまいことは
間違いない。

もやしも炒めて追加。

これまた、庶民的。
コース全体の値段にしては、安すぎるであろう。
まあ、もやし炒めは十分にうまいのではある。
だが、もう少しよい見栄えの野菜はなかろうか。

焼き飯の材料を見せてくれる。

しらす、細かく切った大葉、かなり細かいみじん切りの
玉ねぎ、にんじん、ねぎ、にんにくも。

炒めて、

出来上がり。

添えられているのは、さっぱりと梅肉

軽く一膳のちょうどよい。

デザート。

ウインナコーヒーと、ゼリームース。

以上。

よい値段ではあるが、大満足。
ご馳走様でした。

 

ステーキハウス浅草松波

台東区浅草1-11-6
03-3844-3737

 

 

 

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