3931号
9月12日(日)第二食
さて。
今日も今日とて、吉池へ。
なにか、なかろうか。
が、ざっと見てまわるが、これというものが
目に留まらない。
まあ、食欲もあまりない。
目当てもなくきたので致し方もない。
と、なると、地下か。
吉池の地下というのは、野菜、肉、加工食品、
菓子、パン、鮮魚以外の各種塩干の魚を扱っている。
中でも、やっぱり塩干の魚介類の品揃えは
充実している。
昔から塩鮭はかなりの品揃えである。
あ!。
佃煮。
前にも書いているが、ここには[湯葢(ゆぶた)]
という佃煮店のものを置いている。
佃煮といっても、馬鹿にしてはいけない。
佃煮というのは、東京中央区の佃島の佃。
江戸時代には、唯一、江戸前、江戸の前の海の
漁業権を与えられていた漁師達。
彼らが小魚をしょうゆで甘辛味濃く煮たものが
佃煮。
つまり、江戸生まれ、江戸名物。
かつて、日持ちのする東京土産は
佃煮と海苔であったと思う。
スーパーで売られていたり、東京下町以外の
佃煮店の佃煮と、東京下町の老舗のものとは、
味の濃さが違っている。
私は、別物、似て非なるものと思っている。
つまり、東京下町の佃煮以外は、佃煮ではない、と。
[湯葢]というところは閉店してしまった浅草[鮒金]
で働いていた方が開いた店。
[鮒金]のものは以前から吉池の地下に置いていたのだが
それがこの[湯葢]というところにかわったという
ことである。
パッケージも味も同じ。
なにがいいかな?。
お!。
季節のものか、いなご、が、ある。
ちょっと珍しいかもしれぬ。
それから、、、葉唐辛子、きゃらぶき。
この二つは、欠かせない。
拙亭冷蔵庫の定番。
と。
佃煮の反対側に、練り物のコーナー。
練り物も全国のものを置いている。
ん!。
愛媛のじゃこ天、それから、静岡の黒はんぺん。
どちらも黒い、青魚の?(厳密には必ずしも
青魚に限らないようだが。)練り物。
蒲鉾もよいが、つみれにしても、この黒い
練り物は、好物である。
じゃこ天と黒はんぺん、両方買おう。
お!。
そうだ、ここまで、好みの酒の肴を並べるのなら
もう一つ。最近食べたくて捜したが、見つからなかった
からし茄子。探してみよう。
あったあった。
おそらく、いつも置いてるのであろう。
ここにあったか~。
袋入りのもの。
帰宅。
佃煮三つ。
じゃこ天と黒はんぺん。
黒はんぺんは、パッケージにも書いてあるが
静岡おでんには欠かせないものだが、
もちろん、そのまま食べてもよい。
静岡駅のキオスクに売っていた。
新幹線でのつまみになん回か買って食べたことが
ある。
からし茄子。
メーカーは忠勇。
忠勇というのは、元々は灘の蔵元であったが、
今は、愛知の盛田グループのブランドで、
奈良漬けなどの商品を買ったことがある。
なるほど、からし茄子は、からしの入った
粕漬ということか。
じゃこ天と黒はんぺんはオーブントースターで
焦げ目を付ける。
今日の目玉は、やっぱりいなごの佃煮であろう、
虫を食べるというのは、今、これから、注目されている
とはいいながら、ちょっとゲテ。
だが、いなごの佃煮は東京でも、昔からあったと思う。
少なくとも、私が子供の頃にはあった。
そこそこ、好きな佃煮であった。
最近はあまり見かけないと思っていたのだが。
戦争前後の食べ物のない頃だけのものではない
のではないかと思うが、、。
いつから東京で食べていたのか。
今度ちゃんと調べてみようか。
まあ、味は小海老の佃煮とほぼ変わらず、うまい。
これに昨日のいなだ昆布〆を食べているのだが、
細かい酒の肴だけだが、けっこう満足。
台東区北上野2-1-1
TEL:03-6231-6550
※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。