浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



上野そば翁庵/タンドリーチキン

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3844号

今日は二本。

4月23日(金)第一食

上野そば翁庵

毎度書いているが、第一食、昼めしだが、
今日は、ちょっと遅くなってしまった。
2時半前。

ランチタイムが終わると休んでしまうところも
多い。

そんな時でも、通しでやっている。
そして、私には居心地のよいそばや、でもある。

上野[翁庵]

もちろん、目当ては、ねぎせいろ。
自転車で向かう。

ちょいと、というほどではないが、
それでもすぐ、で、ある。

この時刻だと、入口の帳場には人はいない。

ただ、座ればよい。
また、一番奥のテーブル。

この時刻でも、そこそこ席は埋まっている。

お兄さんに、ねぎせいろ!。
今日は、酒はなし。
そばのみ。

すぐにくる。

鮮やかな緑がかったそば。
茶そばではないので、念のため。
藪系が多いが、新そばの緑に倣い、色を付けている。
新そばの季節に限らず、いつでもここはこの色なので、
おそらくそうであろう。

箸の先にちょいとわさびを取り、そばを一箸分取り、
そばつゆに浮いているかき揚げをよけ、
つゆにそばの先の方1/3を漬け、一気に手繰る。
つゆのかき揚げを一口。
また、手繰る。

この店でもそうだが、私から見ても
そこそこ年配、七十近くに見える男性でも、
そばを箸から放しドブンと漬けている人がよくある。
今日も、斜向かいにそんな人。
そりゃ、からいだろう。

地方はいざ知らず、東京、特に下町の蕎麦やでは
箸を放してはいけないのである。
それだけ濃いのである。

毎度書いているが、私の子供の頃の落語の枕にも
よくいっていた。
江戸っ子は、死ぬ前に一度でいいから、
そばをたっぷりつゆを漬けてたべたい、というのが夢、
なんというのがあったくらい。
もちろん、洒落だが。

ともかくも、こういう人は地方出身なのであろうか。
誰かに習わなかったのであろうか。
大きなお世話だろうが、
見ていて気になってしょうがない。


台東区東上野3-39-8
03-3831-2660

4月23日(金)第二食

タンドリーチキン

たまにはこれ。
ハナマサにタンドリーチキン用のたれが
ついた、鶏肉がある。

タンドリーチキン自体、好物であるが
ハナマサのこれは、なかなかうまいのである。

タンドリーチキンというのは、もちろん自作もできるが
漬けて、一晩は置かなければいけない。
すぐに焼けばよいのは手軽でよい。

今までは、ピザ焼き用のセラミック板の入った
調理器で焼いていた。
タンドリーはインドの窯。
ピザ窯も、地域的には隣であり、起源は似たような
ところ、なのであろう。
高温で短時間で焼く。

セラミック板の入ったピザ焼き器は
かなりの高温になる。遠赤効果もあろう。

で、今日は、例の新ガス台のグリルで
焼いてみようと考えた。
これもすぐに高温になる。

ココットという金属の容器に鶏肉をセット。

魚焼きが主たる用途で、魚であれば自動で切れる。

串に刺した焼鳥も焼ける。
10分にセット。

途中、なん回か様子を見るが、なかなかよさそう。

10分。
焼き上がり。

だいぶ脂が出た。

きゅうりのピクルスを添えて、皿へ。

玉ねぎのアチャールでも作ればもっとよいのだが
ピクルスでも十分。
だが、やはりなにか添え物はほしい。

ビールを開けて、食べる。

よしよし。
ちょうどよく焼けている。

これ、たいしたものである。
特にひっくり返す必要もない。
全体に火が通る。

うまい、うまいと、全部食べてしまった。

 

 

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