浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



鹿児島六白黒豚しゃぶしゃぶ

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3816号

3月15日(月)第二食

さて、またまた、取り寄せシリーズ。

今回はTVで視た、鹿児島の豚しゃぶ。

うまそうなので、取り寄せてみた。

鹿児島の黒豚というのは有名である。
なかんずく、どうも鹿児島では特に、しゃぶしゃぶが、
名物というのか、居酒屋などのメニューとして
人気であるという。

調べると、六白黒豚というらしい。
在来の黒豚から品種改良された種で、
四本足と鼻先、尻尾が白く、これで六白というよう。
昨日今日ではなく、古くから育てられてきたもののよう。
(どのくらい古いのかは、よくわからぬが。)

肉500gとしゃぶしゃぶ用のつゆのセット、
3,000円ほど、取り寄せてみた。
検索して、とりあえずトップにきたものである。
豚だからか、比較的手頃な値段といってよいか。
つゆも店によってなのか、いろいろあり、
これもポイントのよう。

冷凍で朝届いたので、冷蔵に入れて半日解凍。

一緒に入れる野菜は特に決まったものはないよう。
一応、鍋用のカット野菜なるものと
豆腐も買ってくる。

こんな感じ。
ロース、250g。

バラ、250g。

つゆ。

これは4~5倍に薄めて使うよう。

肉のパックを開けてみると、極薄。
1㎜もなさそう。

取りやすいように、数段にきれいにラップで
はさまんでいる。

ロースとバラがあるが、うまいのはバラのよう。

出してみる。

ただ、見た目には薄いだけで普通の豚肉のよう。

鍋用カット野菜と豆腐。

鍋用のカット野菜というのは、コンビニのもの。
初めて買ったが、いい加減なものである。
白菜、水菜、にんじん、もやし、しめじ、
なんというところがテキトウに切られ、
テキトウに入っている感じ。
まったくテキトウ。

カセットコンロを用意。

ステンレスの小鍋に水で伸ばしたつゆを入れ、
熱くする。
豆腐と野菜は、先に入れておこうか。

このつゆは、鰹しょうゆのよう。
九州らしく、ちょっとあまめか。

まずは、バラから。

煮立ったら、

しゃぶしゃぶ。

薄いので、ほんの数秒。

リコメンド通り、ちょいと、塩で。

ビールを開けて、食べる。

なるほど。

これは、これは。

いう通り、格別。

おそらくこの脂がうまい、のであろう。

そしてこの、極薄もポイントなのかもしれぬ。

ギトギトした感じは、不思議なくらい一切ない。
生を軽く火を通しただけである。

最近、イタリアのパルマ豚が精肉として出回っているが
ちょっと似た感じかもしれない。
うまい豚は、脂っこくない、ということか。

こんなものがあるのは、まったく知らなかった。

まさに堪えられないうまさ。

ロースも食べてみるが、やっぱりバラの方に
軍配が上がる。

流石、で、ある。

鹿児島の黒豚でもこの六白ではないものも
あるのであろうか。
六白は一般に流通はしていないのか。
あるいは、とんかつにすると、どんな感じなのか。

ともあれ、鹿児島六白黒豚しぶしゃぶ、
格別、で、あった。

よいものを見つけたが、、やはり、現地で
食べるべきもの、か。

いつのことになるやら。

 

 

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