1月24日(日)第二食
日曜日。
雪になるといっていたが、このあたりでは
雨のままではなかったか。
雨も昼までで、午後、自転車で出かける。
日曜なので、チェーン以外は休みである。
もちろん、うまい。
浅草にまわる。
浅草は最近の日曜日の風景。
そこそこ人は出ている。
着物を着て、人力車に乗っている観光客の姿も
見える。
帰り道、ROXの西友に寄る。
今日は魚にしよう。
西友には、鯵、鯖、鰯など青魚をいつも安く置いてる。
開いた鰯。四枚で200円。
久しぶりにフライにしようか。
キャベツは、野菜炒めにしたのがまだあるので
いいだろう。
帰宅。
鰯はこんな感じ。
まずは、キャベツ。
スライサーで千切りを作る。
最近はもうこれ一本。
きれいな薄切りが簡単にできる。使わない手はなかろう。
水に漬けて1時間程度。
回して、水切り。
冷蔵庫へ入れておく。
揚げ鍋に油を用意。余熱をしておく。
鰯は洗って、粉をふる。これは天ぷら粉。
粉入り玉子とパン粉を用意。
玉子は粉をふったトレーをそのまま使う。
残った粉をそのまま使える。
パン粉はミラノ風カツレツに使ったもので細かい。
粉をふった鰯開きの尻尾をつまんで、玉子の衣を両面。
パン粉へ。
大きなスプーンで上にまぶし、押し付ける。
四枚終了。(一枚はパン粉の中。)
油温を180℃にセットし、あがるのを待つ。
180℃にセットすると、あがってもさがっても、
ガス台が自動調整してくれる。これ便利。
二枚投入。
油温を自分で調整しなくてよくなったので簡単。
ひっくり返しながら、狐色まで。
四枚揚がった。
いわしフライには、ケチャップ、ソース、マヨネーズを
合わせたもの。いつもこれ。
これがよい。
皿にキャベツ、いわしフライを盛り付け。
キャベツには別にマヨネーズを添える。
出来上がり。
アップ。
ビールを開けて食べる。
いわしフライというもの、うまいもんである。
多少生ぐさくてもよい。
いや、その方がむしろいわしフライらしい
ともいえる。
うまい、うまい。
ところで、キャベツのこと。
フライものにはキャベツ千切り、と、決まっている。
なぜか。
ハンバーグだとキャベツでなくともよいと思うが、
揚げ物はやっぱりキャベツ。
キャベツというのは、ちょいと調べると、
明治期から本格的に栽培されるようになり、
大正期には、もう広く食べられるようになっていたらしい。
(農畜産業振興機構)
これ、洋食らしい演出だったのではなかろうか。
池波先生もエッセイに書かれているが、お好み焼きの
原形と思われる、どんど焼きなど、小麦粉を
薄く焼いたものにソースを掛けたものが広まっている。
大正から昭和初期、ソースをかければ洋食になっていたのである。
生キャベツ千切りの付け合わせは日露戦争中、
人手不足で手のかからないものとして、
銀座の洋食や[煉瓦亭]で生まれていたともいう。
キャベツ千切りを料理に添えるのもどんど焼きのような
手軽な洋食っぽい雰囲気づくりとして
広まったのではなかろうか。
生のキャベツを付け合わせに添える料理というのは
フランスでもイタリアでも、存在しない。
私たちはソースやマヨネーズをかけて食べる。
脂っこいものにはまあ、ちょうどよいのだが、
べら棒にうまいか、と聞かれれば、そうでもない。
だがやっぱり、これは必要不可欠だと私も思うので
添えている。他に代わるものがないというべきか。
だがまあ、不思議なものではある。
結局、四枚全部食べてしまった。
うまかった、うまかった。
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