1月11日(月)第二食
さて。
取り寄せの「博多もつ鍋」がうまかったので
シリーズ化?。
表題の、名古屋味噌煮込みうどん、で、ある。
実のところ、名古屋名物の、赤味噌の味噌煮込みうどんには
私はとても馴染がある。好物といってよい。
そもそも今を去ること23年前、1998年、35歳の頃、
私はこの日記を書き始めた。
この頃、名古屋に単身赴任をしていたのである。
当時から、池波先生が好きであったのだが、
エッセイや、時代小説作品に登場する食い物が
とてもうまそう、というのは一般に知られていた。
一人暮らしで自分で作ったもの、外で食べたものを
池波先生風のエッセイ的なものを書けないか、と
考え、まだまだインターネットが身近ではなかった頃、
個人でこのホームページを作って書き始めた。
その後、帰京し一度日記も中断したのだが、
04年、40を越えた頃、再開し、今に至っている。
まあ、そんなことなのだが、味噌煮込みうどんは
名古屋在住時、大好きでよく食べていた。
中でも、[山本屋本店]
というところのものが、有名でうまく、
私もよく行っていた。
また、その後も名古屋に行く機会に時間があれば
名古屋駅新幹線側地下街エスカの店に寄るのをたのしみに
していたわけである。
以前からだが、ここは家で作れるセットを売っている。
これを取り寄せることができる、のである。
(山本屋“本店”と山本屋“総本家”と紛らわしいが二軒ある。本店がお勧め。)
基本、地方のものは取り寄せるのではなく、
現地に行って食べるもの、というのが私の持論。
行かなければ、本当の味はわからないだろう、
と思っている。
それで[山本屋本店]のものも取り寄せたことは
なかったのだが、こんな時なので、取り寄せシリーズ化?。
こんな箱入り。
麺が半生で日持ちするので、常温で届く。
具はやっぱり、別に買ってくる。
ROXの西友。
山本屋本店に行くと、冬は牡蠣、なんというのもあるが、
大定番はやはり鶏肉。名物名古屋コーチンのものある。
今日は安いものではなく、ちょっと上のみちのく鶏。
それから、油揚げ、蒲鉾。
ねぎ。ねぎは、名古屋なので青いところも入れる。
これが必要だろう。
東京の長ねぎにも、青いところは少し付いているのだが
あれは堅い。名古屋以西の青いところを食べる長ねぎは
もっと柔らかく作られているのではなかろうか。
それで考えて、分葱。分葱は青いところのみ。
細いが、代用しよう。
作る。
土鍋に分量通りの水を入れ、一人前を投入。
店でも土鍋でゆでていると聞く。
煮立てて弱火にして、5分。
鰹だしのパックを入れ、
さらに5分。うどんもだいぶ柔らかくなった。
付いているつゆの素を投入。
鶏と油揚げ。
2~3分煮込む。
仕上げに、蒲鉾、青ねぎ、生玉子。
これで、出来上がり。
見た目にはいい感じ。
うまそうに出来上がったではないか!。
ビールを開けて食べる。
店では、ご飯と漬物をつける。
つゆが濃いので、これが当たり前。
ここは漬物もうまい。
さすがに食べすぎはよくない、ご飯はやめて、
食べる。
うまい、のであるが、ちょいとつゆが薄い、か。
気のせい、かもしれぬが。
が、まあ、店とまったく同じものが食べられないのは
あたり前か。
ねぎはやっぱり、青いところが名古屋の味噌煮込み
うどんらしい。見た目もあざやか。
東日本の白ねぎももちろんうまいが、
青ねぎには青ねぎのうまさがある。
そして、玉子問題。
名古屋の人も議論が分かれるようだが、
生玉子をいつくずすか、で、ある。
くずすと当然つゆに玉子が広がる。
玉子と赤味噌は相性がよいのだが、
まずは味噌のつゆの味だけで愉しみたい、という考え。
私もこれには賛成。
玉子は最後にくずして、つゆとともにのむ。
これがよいだろう。
麺。名古屋では皆そうかというとそうではないのだが、
ここのものは、かなりの堅めの仕上がり。
半生麺を土鍋で直にゆでるのもこのためもあるかも
しれない。
ともあれ。
名古屋[山本屋本店]の味噌煮込みうどんは、
うまい。
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