浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



イカリング

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10月28日(水)第二食

さて。

これ、書くつもりはなかったのだが、
うまかったので、書くことにした。

冷凍庫にいかがあった。
9月に天ぷら用にハナマサで買ったもの。

下足なしでえんぺらと胴だけのもの。
まだ、3杯分あった。

これをなにかにしようと考えて、イカリングフライに
たどり着いた。

いかを輪切りにして、フライにしたもの。
まあ、居酒屋などにもありそうな、あたり前のもの。

だが、私、結構好き。
あまりにも、あたり前のものなので、今は、
居酒屋などにもないかもしれぬ。
意外に食べる機会は、減っているのではなかろうか。

5年前に、フィリピンにダイビングに行った際に
リゾートホテルのレストランで食べたのが
最後かもしれぬ。

ボラカイ島である。フィリピンの人が食べるのか、
わからぬが、こんなところにあったのは、びっくり。

ともあれ。

いかは水で解凍して、えんぺらを取る。
皮をむこうとしたのだが、切れてしまってうまく
むけない。
あきらめる。まあ、よいであろう。

そして、リングなので当然輪切り。

普通は1cm程度の幅であろうが、
ちょっと大き目、1.5cm~2cmにしてみる。

皆さん、いかがであろうか。
私は、衣は厚め、いかは大き目がうまいと考えた。

海老フライなどでも海老の倍以上の大きさの衣、
なんというのは、さすがによくないが、厚め、
しっかりがよい。
薄い衣では頼りない。

玉子冷水を作る。
しっかりした衣のために玉子二個。

パン粉も用意。
細かいものしかなかったので、それ。

玉子冷水に天ぷら粉を入れてしまう。

竹串を用意。
竹串に引っかければ手が汚れない。

厚い衣のためのポイントはもう一つ。
二度付け、で、ある。

普通のフライであれば、小麦粉→玉子冷水→パン粉、
の順で終了ある。
これを、玉子冷水に小麦粉を入れたもの→パン粉→
もう一度、玉子冷水に小麦粉を入れたもの→パン粉。

自己流ではない、プロでこういう技がある。

ちょっとつきすぎてしまう、ものも出てくるが
かなりしっかりした衣になる。

衣のボールに段々にパン粉がたまって、最後には
どろどろになっていく。
最初と最後では粘度が違うということである。
最後の方が衣がより厚くなる。
まあ、こういったことを頭に入れておかなければ
いけない。

揚げ鍋に油を用意。

170℃程度でよいか。

衣が厚いので、じっくり。

いか三杯分なので、ちょっと量もある。

揚がった。

ちょっと不格好。

実際の量はこの二倍ある。

さて、ソースである。

ハインツのちょっと辛めのサルサ

冷蔵庫に常備してタコスチップを
ディップして食べている。

これにケチャップを加えて少しマイルドに。

盛り付け。

ソースは真ん中に。

アップ。

ビールを開けて、食べる。

お!。
これ、かなりうまい。

天ぷら粉なので、カラッと揚がっている。
皮はむいていないが、まあ問題はない。

実は、上の写真の手前中央が、衣二度付けをしていないもの。
一つだけ作ってみた。
比べると、やっぱり頼りない。
衣もうまい、のである。まあ、私の好みではあるが。

しかし、たくさんできてしまった、、、。