浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



上野・中華・珍珍軒

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10月24日(土)第一食

さて。

上野[珍珍軒]。
町中華
ご存知であろうか。

アメ横といってよいのか、JRガード下というのか、高架下。

アメ横センタービルに最も近い、海苔やがある「海苔やのガード」。
もつ焼き[大統領]、餃子の[昇龍]があるところ。

[昇龍][大統領]が並んであって、その前がまた
もつ焼き、さらにその北隣。

アメ横ガード下でも最もコアなところといっても
よいかもしれぬ。

外にテーブルを出している。

今、有名店であろう。
もともとは、例の町中華探検隊あたりかもしれぬ。

もちろん存在は以前から知っていた。
だが、やっぱり入りずらい。

輩(やから)感がぬぐえない。
お兄ちゃんがコワイ。

ガード下というと、安くてうまいといわれるが、
入られたことがある方はお分かりになろうが、
決して安くはない。一般のチェーン居酒屋の方が、
今はむしろ安かろう。味も、まあ、店によろうが必ずしも
うまいとは限らない。

そんなこともあって、私自身は今は[昇龍]以外は
入らないことにしている。

少し前に、某TVの「王道チャーハン」で
取り上げられていた。

なるほど。
入りにくいが、うまいのねと、いった印象であった。

昼、御徒町で、食べようと思ってきた店が
閉店しており、困ってきてみた。

隣のもつ焼きやも外にテーブルを出しているので
境がよくわからない。

しかしこれ、雨の時はどうしていたであろうか。
庇を伸ばすのか。

土曜の13時すぎ、さすが、満席のよう。

はて?どうしたものか。
ちょっと、戸惑っていると、店のおかあさんを
見つけた。

すると、おかあさん、カウンターを指差す。
一つ、あいていた。

ちょっと、詰めていただき、スツールに腰掛ける。

おかあさんが、メニューを持ってきてくれた。

ちょいと、一杯呑むか。

コワモテのお兄さんにちょっと手を挙げて、頼む。
小の生。
それからもちろん、チャーハン。

中華のメニューは一通りあるよう。

斜向かいの[昇龍]の看板の餃子ライスもある。

まわりの人の注文を聞いていると、
必ずしもチャーハンばかりではなく、
ラーメン、タンメン、餃子、レバニラ、、
いろいろ。

あとで調べると、タンメン、焼きそばもうまそう。

小のビールがきて、呑みながら待つ。

カウンターの向こう側も、雰囲気はほぼオープンエアの
調理場。

ちょっと苦み走ったいい男、それでも40代であろうか、
寡黙に中華鍋を振っている。
ご主人であろうか。

少し待って、きた。

ちょっと縮尺がわかりずらい。

右のスープの器がそうとう大きいのである。
チャーハンにスープは黄金のコンビであるが、
倍とはいわないが、3まわりくらいは
大きいのではなかろうか。

チャーハンもかなりの大盛。
だが、これでノーマル。
きゅうりのお新香付き。

食べてみる。

なるほど。
これ、かなりうまい。

入っているのは、玉子とねぎのみ。

『「引き算の美学」THEシンプルチャーハン』と
番組では言っていた。
味付けは、チャーシューを煮た醤油と塩のみ、
とのこと。

油も多からず少なからず。
もちろん、しっかり、パラパラ。

なにが“引き算の美学”なのか、よくわからぬが、
うまいことは間違いない。

複雑な味ではないのだと思うが、
絶妙の塩梅、なのであろう。

ばくばくとかっ食らう。
かなりの食べで、がある。
かなり、満腹。

勘定は、ぴったり1,000円。

千円札を二枚、おかあさんに出したら、
一枚返された。

ご馳走様でした。
噂通り、うまかった。


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