浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



カレー・デリー・上野店

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6月8日(月)第一食

さて、お昼の外食、解禁シリーズ?。

むろん、注意しながら。

とんかつに続いて、
カレーである。

外で食べられるようになったら、どこでなにを食べようか、
考えていた。
皆さんもそうかもしれぬ。

暑くなってきたので、カレー。

それもスタンドカレーではなく、インド系カレー。

と、くれば、私には間違いなく最初にくるのは、
ここ上野[デリー]で、ある。
神保町[エチオピア]も頭に浮かんだが、
[デリー]はもちろん、自転車で10分。

インド系カレーは、書いている通り、自作もする。
食べたければ、再現という選択肢もある。
だが、ここのカシミールであるが、まあ、おそらく
再現できないであろう。
随分前にあきらめている。

今回も、がんばって再現にチャレンジ、とも考えたのだが、
どうしてもあの色はできなかろうと、やっぱり
断念したのである。

上野[デリー]。
住所は文京区湯島になる。
上野広小路交差点から春日通りを湯島方向に歩いたところ。
春日通りの北側。

この場所で昭和31年に開業している。
本格インド料理店としては東京では老舗といってよいだろう。

[デリー]は銀座や六本木ミッドタウンにもあるが、
ここが創業店。

だが、ごくごく小さな店。狭い。
カウンターと小さなテーブルが4つほど。
やめてもよいのだろうが、ここを続けているのは、
この場所に、思いがある、ということであろう。

実は、昨日、日曜の昼に来たのである。
すると、かなりの列。
まさに、この列が“密”ではないか。

もちろん、明日でいいや、ということで、
今日、月曜、ということになったのであった。

時刻はちょっとずらして、13時近く。

ウイークデーでもあり、列もなし。
空席もある。

テーブルが開いていたので、テーブル席へ。

カウンターは少し席を減らしているよう。

テーブルには消毒用アルコールも置いてある。

注文は、もちろんカシミール、なのだが、
テーブルのPOPにある、日替わりのセット。

今日は月曜日で、カシミールの牛ほほ肉。
これを、タンドリーチキンと飲み物のセット。
2000円也。

飲み物はビールにできたはず。いつもそうしていた。
だが、やっぱり、まだビールはやめよう。
ラッシーに。

ラッシー。

ビールは、まあ、小ジョッキという分量だが、
これが同じ値段というのはちょっと納得がいかない
ような気もするが、仕方なかろう。

タンドリーチキン、サラダ付きがきた。

ここ、タンドリーチキンも、うまい、のである。

赤いが、そう辛くはない。
このうまみは、ヨーグルトで、あろう。
サラダはスパイシー。フェンネルであろうか。

牛ほほ肉のカシミールも登場。

ひっさしぶりの[デリー]のカシミール

この色。
さらさらで、辛い。
苦みもあり、うまみも。

が、あれ?。

久しぶりのせいか、気のせいか。
もっと辛かったような。
こんなものであったか。

まあ、私としては、食べられないくらいの激辛は
不必要なので、このくらいで十分ではある。

牛ほほ肉。
牛ほほ肉というのは、フレンチなどでよくある。
赤ワインで煮込んでいたりするもの。
あれはトロトロになっている。

これは、そこまで煮込まれていないのかもしれぬ。
コラーゲン質が肉に残っている。
ふむふむ。

辛味の感覚はともかく、このカレーは、
ここの堅めに炊かれた白いご飯に抜群に、合う。

これもここの、隠れた魅力であろう。
飯がいくらでも食べられる。
まさに、とまらない。

バクバクと、食う。
食べ終わるのが、惜しい。

いつもそうだが、カシミールを食べ終わる頃には、
辛さで頭がボーっとしている。

今日もそうである。
やっぱり、辛さはいつも通りで、私の舌の感覚が、
違っていたのかもしれぬ。

まさに、堪能。

勘定をして、出る。

やはり上野[デリー]のカシミールは、不滅。
インド系カレーの大横綱である。

 

 

デリー

03-3831-7311
文京区湯島3-42-2