浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



柳橋二丁目・中国料理・馥香

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2月8日(土)第二食

土曜日。

久しぶりの中国料理[馥香]。

フーシャンと読む。
馥郁(ふくいく)の馥で、かんばしい香り、か。

歩くと随分あると思うが、最寄りは浅草橋。

町名だと柳橋二丁目。
蔵前通り(江戸通り)沿い、隅田川側。

6時に予約して、タクシーでワンメーター。

コースで頼むことにする。
一万円を超えるものもあるが、5,500円のもの。

今はあまり使わない言葉かもしれぬが、
ヌーベルシノワといってよいのだろう。

盛り付けも美しい。

瓶ビールをもらって、前菜。

やはり、お洒落に盛り付けられている。

上から時計回りに、
叉焼、菜の花の湯葉巻き、アマゴの煮たもの、
薩摩芋、中央は鶏の叉焼と下は白と黄色で玉子。

薩摩芋は二色になっているが、安納芋と紫芋
菜の花は春らしい。
こんな小さなアマゴはあまり見ないと思うが、うまい。

とびことエノキ茸入りフカヒレスープ。

ふかひれは、ちょいと、であるが、うまい。
どびこのプチプチ食感が、たのしい。
スープ自体は、とても滋味深い。

揚げ物。

左は、牡蠣の春巻き。

右はほたて。

付いているのは塩と梅のソース。

牡蠣を春巻きにする、というのは、アイデア

ほたては、貝柱だけではくひもも一緒に。

次は「銀杏と海老の炒め」
なのだが、まさかの、撮り忘れ。

もしかすると、一番この店らしい料理であったかもしれぬ。

文字通り、ブラックタイガー系の海老と銀杏の炒め物。

代わりに、というのもなんであるが、以前にここで食べた
炒め物の写真を。(2016年)

まず、見た目が美しい。
これは、甘海老、空豆、パプリカ、黄にら、エリンギなど。

そして、なにがよいかというと、火の通り方。
やはり、これ、中華のシェフの技量であろう。
今日のものも同様。
絶妙である。

蒸しもの。

これ、鶏肉。

付いているのは、中華の蒸しパン。

味付けは、かなり濃いめ。
この味は、なんであろうか。

あまり辛味は強くはないが、麻婆のような、、

と、いうことは、豆鼓(とうち)か?。
甜麺醤(てんめんじゃん)、など、まあ、
いろいろ入っている、のであろう。

うまい。

最後、小さな麺。

担々麺。

ここ名物の、山西省流手延べ麺

最近は、包丁で切りながら茹でる刀削麺
東京でも増えたが、あの両手でグイーンと伸ばして
麺にしているあれ、で、ある。

ウエイター氏も言っていたし、練り胡麻が入っているので
担々麺と書いたが、酸辣湯麺と言った方がよいくらい
酸味が強い。

香りがよいので、黒酢であろう。

延べ麺は、太い丸麺でもちもち。

うまい。
スープも飲み干す。

デザートは、プアール茶のゼリーと
杏仁豆腐。

以上。

店の敷居は高くないが、しっかりした技術と、
サービス。
よい店であると思う。

ご馳走様でした。
うまかった。

 

 

馥香

台東区柳橋2-14-2
アリス・マナーガーデン浅草橋1F
TEL.03-5833-6555