浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



浅草・寿・魚料理・遠州屋

f:id:dancyotei:20191113233404g:plain
11月7日(木)、11日(月)第一食

ここ、そこそこ有名ではなかろうか。

浅草、寿二丁目、最寄りは銀座線田原町、魚料理[遠州屋]

創業53年というので浅草としては大老舗、というほどではない
かもしれない。
チェーンでもない。
親子二代でやられているよう。

TVにはそこそこ取り上げられている。
ご存知の方もあるかもしれぬ。

魚のうまい、居酒屋?料理や?。
割烹というほどには敷居が低く、リーズナブル。

私は寿の西隣の元浅草に住んでいるので、ご近所だが、
ちょっとある。
以前から知ってはいたのだが、行ったことはなかった。

ランチも営業している。
お昼、魚系が食べたいと思い、ここには一度はきてみなければ
と考えて、のぞいてみた。

新堀通りを渡って、国際通りの手前。
浅草通り、田原町の交差点から南へ一本目。

7日木曜。

開店の11時半を目指してきてみた。

店の前のショーケースにもメニューが出ている。
かなりの種類である。
日替わり、700円というのもあるよう。

日替わり以外にも煮魚、焼き魚、魚フライ、肉豆腐の
定食が各700円。安い。

入ると、一階はそう広くはない。
座敷と帳場、奥に調理場か。

ただ、二階、さらに地下もあるよう。
大きな宴会もできる。

11時半ちょいすぎで、口開けのよう。

お姐さんが、今日の日替わりは、アジフライとカキフライの
盛り合わせです、と。

座敷は、掘りごたつ式。
こちらへ、というので、二人用のお膳に座る。

メニュー数は、その他にも、かなり多いのだが、
アジとカキのフライは、かなり魅力的。

これであろう。
頼む。

さすがに日替わり、すぐに、きた。

メインに、しらすおろし、ひじきとさつま揚げの煮物が付き、
お新香、味噌汁。

アップ。

キャベツにパセリ、ポテサラ、陰に隠れているが、マヨネーズも
添えられている。

ソースをかけ、アジフライから食べてみる。
大きくはないが、身がふっくら。
これ、鮮度がかなりよいのではなかろうか。
うまい。

カキもそこそこの大きさで、抜群。

さすが、700円だが、魚を看板にしている店。

そして、しらすおろしがまた、うまい。
しらす、というのはよく言えば、柔らかい、
ともすると、水っぽい、ということになるが、
まあ、スーパーで買ってくるものはそんな感じであろう。
だが、これはかなりしっかりしている。
吟味されているものなのではなかろうか。
味噌汁も、味が濃く、うまい。(実は海苔と豆腐であったか。)

一階の座敷は、私が食べている間に、瞬く間に埋まった。
食べ終わり、すぐに立つ。
ご馳走様。やはり、うまかった。

さて、日替わり一回だけでは、と11日月曜日、昼、またきた。

時刻はちょっと遅らせて、12時半。

やはり、座る時にお姐さんが日替わりを言ってくれる。
今日は、焼き鯖、とのこと。

今日は、刺身系をと、考えてきたのだが、ちょっと考え、
「名物 生まぐろ丼定食」730円也というのにしてみようか。

さほどのことはなく、きた。

これは小鉢はなし。
わさびをしょうゆに溶いて、かけ回す。

アップ。

まぐろの下には、海苔とねぎが敷かれ、ご飯。

食べると、ご飯は酢飯。
鉄火丼である。

ここには「本格江戸前にぎり寿司定食」900円也というのもあって、
酢飯がいつもある、のであろう。

生まぐろ。
生というのは、冷凍ではない、ということであろう。

見た通り、赤身である。

みずみずしい。
もちろん、うまい。

味も見た目も、きはだではなく、本まぐろ
なのではなかろうか。

インドまぐろだったり、遠洋もので生というのは、
あまり考えにくい。(あるのであろうか?)

ないとすると、近海ものということになる。
近海ものの本まぐろであれば、、、、
730円というのは、激安ではないか!。

少し前にTV取材を受けていたのは、うな丼、980円也。
今のうなぎの相場でこの値段は、赤字覚悟と、店の方
(若旦那?)は語っていた。

この生まぐろ丼も、それに近いのではなかろうか。
おそるべし!、浅草[遠州屋]。
きていなかったのは迂闊であった。

 

 

遠州屋

台東区寿2-2-7
03-3844-2363