浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭2019夏・モルディブ その2

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引き続き、今年のモルディブ

8月30日(金)

マレに夜遅く着き、空港そばのフルフレ・アイランド・ホテルで
一泊。荒れ模様の翌朝。

朝飯は付いていて、以前は同じホテルだがかなり粗悪なものであったが、
今回はちゃんとしたバッフェになっていた。
モルディブカレーを食べてみた。

魚のカレーなのであるが、以前のモルディブカレーといえば、もっと
シャバシャバのものであったように思うが、バターチキン程度のこってり
したもの。乳脂肪、ギーが多く入っているのであろう。

この国はめざましく発展している。豊かになっている。
空港島と首都の島のマレも来るたびに変わっている。
空港島とマレの島は、渡し船で渡るしかなったが、昨年、
中国の援助で島を結ぶ橋ができていた。

一人当たりのGDPは、南アジアでNo.1。(wiki)
インドよりも高くなっている。これは驚ろくべきことであろう。
サンゴ礁だけの小さな小さな島の集まりが、で、ある。

今回、空港に迎えにきていた、日本の旅行代理店の現地スタッフは
モルディビアンの若い女性であった。日本語も喋れる。
彼女はモルディブの観光系の学校で日本語を学び、交換留学で
短期間だが日本に来たことがあるという。

モルディブイスラム教の国でそれも戒律の厳しいスンニ派
以前は外でモルディビアンの女性を見ることすらほぼなかった
ほどである。目覚ましい変化である。
明るい未来を思い描けることは幸せなこと。うらやましいことである。
ここに初めてきたのは、25年前。
長閑で純朴であった人々を懐かしく思うのは観光客の勝手な
思いである。
きっと、もっともっと、変わっていくのであろう。

空港まで送ってもらって、ドメスティックのエアラインに乗って、
バー・アトール、ダラバンドゥ(Dharavandhoo)空港へ。

エアラインはマンタ(Manta)エア。
まだ新しい国内線専門のエアラインであろう。機体も真新しい。
モルディブは国際線の航空会社はまだ持っていない。
国内線も少し前まではモルディビアンエアというのが一社しか
なかったがマンタエアともう一社新しいのができている。
Mantaはあの巨大なエイのマンタのことである。

プロペラの双発機。機体にもマンタのイラスト。

(仏・伊のATR社のATR 72というよう。)

雨の中、離陸。

雨でも、上空から見るモルディブのリーフは美しい。

インド洋の真珠などというが、まさにそうであろう。

目的地までは、130km、30~40分ほど。すぐである。

地図を出しておこう。

着陸。

小さな船着き場から、リゾートの高速ボートに乗り換え、20分ほど。

雨風と、高波。そうとうに、揺れる。
明日のダイビングはおそらく、無理であろう。
旅行代理店のモルディビアンのお姉さんに、台風か?と聞いたが、
ちょっと強い、雨風だと、頑なに言っていた。
スマホで見た雲の衛星画像は、インド洋南西からモルディブ付近には
丸い大きな雨雲があり、どう見ても尋常ではなかったが。

これ以上遠いと、間違いなく、船酔いをしたであろう。

アミラフシ着。

アミラフシ、Amilla fushiというのは島の名前で、
リゾートの名前は、アミラ・リゾート&レジデンス
(Amilla Resort&Residences)
ということでよいのか。

レジデンスという名前が付いており、3ベッドルームもある
別荘のような建物もあり、全体がラグジュアリーなところ、ということに
なっている。

お客ごとの執事、バトラー制。レストラン、ダイビングなどの予約、様々な要望の
窓口、会計まですべてこの人がやる。日本人の女性が一人おり、その方が担当。

コテージ。

この写真は翌日の朝。水上コテージなのだが、よくある木造の
南の島風ではなく白い、機能的というのか、モダンなデザイン。
リゾートのコンセプトが「家」「我が家」のような、ということからか。

バトラーのおねえさんに、雨も降っているのでそのままバギーで
送ってもらい、部屋の案内。

部屋。

ちょっと暗くてわからないが、テーブルにウエルカムの白ワイン。
フルーツ、ちょっとチョコレート。

外は、テラス、ウッドデッキというのか、に、ビーチチェアがあり、
小さな部屋用プール、そして、そのまま海に降りられる。

建物内全体がちょっと不思議でおもしろい配置になっている。
真ん中にトイレがあり、リビング、ベッドルーム、バスルームが
仕切りがなくまわりに配置されている。
なんだかぐるぐる回ってしまう。

ベッドと奥が洗面台とバス、シャワールーム。

TVはベッドとリビングと両側にある。

ウェルカムのベッドメーク。

リゾート・コンセプト、Welcome Home。

シャワー。

水圧はちょっと弱め。

モルディブは水はすべて海水から電力を使って作られる貴重なもの。
25年前は、真水は時間制限があり海水シャワーが通常であったほど。

ミニバーはネスプレッソのコーヒー、紅茶。これは飲み放題。
これはどこもそうだが、またビールをはじめ、アルコールもあるが、
モルディブイスラムでもあり、酒はかなり高価なので気を付けなければ
いけない。

 

つづく