浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



豚バラのカレー

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たまにはこんなものも書いてみよう。
豚バラのカレーだが、市販のルーのもの。

2月3日(日)昼

日曜日。
カレーを作る。

カレーというのは、週に一度は食べたくなる。

最初に米を洗い、浸水をしておく。1時間以上。

今日は、少し前から食べたかった、市販のルーを使った
豚バラの入ったもの。ルーを使うカレーに入れる肉としては
最も好きなものである。

豚バラは角切り。

塊を買ってきて、切る。

一口、で、ある。
多少大きめに見えるかもしれぬが、火を通すを縮むので
このくらいでよろしい。

にんにく、しょうが、スライス。
玉ねぎも大きめに切って用意。
玉ねぎはすぐに溶けるので、大きめに。

インドカレーでは必ず入れるが、最近ルーで作る場合にも、
にんにく、しょうがを入れる。市販のルーのレシピには
書かれていないが、考えてみれば入れるべきであろう。
入れた方がよりカレーらしく、深みというのか厚みが出るではないか、
と気が付いた。

炊飯器のスイッチを入れておく。

肉をフライパンで焼く。

焦げ目を付け、強火から弱火にし脂も出す。塩胡椒。

肉をあげ、残った脂でにんにくとしょうがを炒める。

ここに玉ねぎ。

玉ねぎも強火。
火を通すというよりも、焦げ目をつける方向。

一度火を止め、スパイスの用意。
市販のルーを使うが、ちょっと個性を出すために、
個別のスパイスも用意。

クミンホール。

当たり鉢で粉にする。

クミン以外はクローブベイリーフ
クローブはホール香りが好み。
入れすぎてもくせが出すぎるので5~6粒。
どちらもホールで。

炒めて香りを出す。

カレー粉、S&B赤缶も加え、からめながら炒める。

焼いた豚バラも加え、和える。

圧力鍋へ移し、水を加える。

レッドペッパー。

ふたをして、点火。
加熱、加圧。

圧が上がって、弱火にして、5分。
火を止めて、30分放置調理。

OK、煮えた。

ルーはハウスのジャワカレーを使っている。
S&Bのゴールデンカレーを使うこともあるが、
どちらも大人用のカレールーとしては定番であろう。

ルーを投入。

弱火でかき混ぜ、溶かしながら、とろみと味をみながら、
足していく。

OK。

これで完成。

福神漬けを用意。もちろん、酒悦のもの。

酒悦というのは、ご近所上野広小路にある。
福神漬けといえば酒悦と昔からいわれてきた。

カレーといえば、福神漬けが大定番ではあるが、
酒悦のものを食べてみるまで、私はたいして
うまい漬物とは思わなかった。
従って、まあ、長年軽んじて、あっても食べず、もっぱら
カレーにはらっきょを愛用していた。

有名であるが、やっと最近になって、酒悦のものを半信半疑で
買って食べてみて、驚いた。
他のメーカーのものと段違いなのである。
なにが違うといって、筆にしずらいのだが、
深みというのか、あまみというのか、うまみというのか、が、
違う、のである。

酒悦のものは、カレーでなくとも飯とともに、あるいは、
酒の肴としても実によい。

飯は既にスイッチが切れて、蒸らしも終わっている。

盛り付け。もちろん、福神漬けも添える。

豚バラは、味は別にしてまあ角煮のような状態であるが、
柔らかく煮えて脂もよく出ている。

先にも書いたが私はカレーライスには豚肉が最も
よく合うと思っている。
中でも、バラの角切りが最も存在感があり、うまい。

クミンとクローブはほんの少し強調される程度の量だが
この程度でよい。

福神漬けも、うまい。

なかなか、よくできた。