5月21日（月）夜
なにか、さっぱりしたものが食べたい。
途中で、立ち喰いの鮨とも考え、浅草橋にまわって［美家古鮨］の
立ち喰いと思ったが、既になくなっていたことを忘れていた。
結局、適当なところが思い浮かばず、帰ってきてしまった。
で、次に思いついたのが、きゅうりの酢の物。
酢の物というのは、基本あまり食べない。
日本人の男というのは、舌の酸味を感じる味蕾が多く、
酸味を強く感じてしまう。
それで、日本人の男性は、酸っぱいものに弱い。
男性の方、そうではなかろうか。
ご多聞に漏れず、私も、子供の頃から得意ではない。
女性の母親が作るものは、やはり想定以上に
酸っぱく感じられたわけであろう。
酢豚など、酸っぱい上に、大きく切った野菜が入っており、
かなり苦手であった。（基本、野菜ぎらいな子供であった。）
大人になって、酢豚も酸っぱいものもまあ、食べられる
ようにはなった。
だが、やはり得意ではない。
酢の物でも、酢味噌はＯＫ。
ここにもよく書いているが、ぬたはむしろ好物。
酢を合わせるだけでできる、例の、江戸甘味噌を入手してもいるので、
湯通ししたねぎに魚介類のなにかとよく自作をしている。
これに対して、きゅうりやわかめが入る、ノーマルな
酢の物。
やはり内儀（かみ）さんはたまに作るのだが、
どうも私は、箸が進まない。
めかぶだったり、海藻にしょうゆポン酢（〇ぽん）を
掛けたもの程度の酸味であれば、よい。
これはよく食べている。
温かくなって、そろそろ酢味噌でもない。
さっぱりと、ノーマルなきゅうりとわかめの
酢の物を食べようか、と思いついたのである。
きゅうりは常備でしてあるわけではないので、
小島町のライフに寄ってみる。
きゅうり。
たくさん買ってもしょうがないので、一本。
魚売り場をのぞいてみる。
ん！。
三陸産の生のわかめがあった。
塩蔵や、ふえる、よりはうまかろう。
さらに、、、。
いわし刺身に目がとまった。
安くてうまそう。
今、たくさん獲れているようである。
ちょいと、酢洗いでもして、酢の物に入れてみようか。
帰宅。
作る、というほどのものでもない。
まずはきゅうりを切る。
木口切りで薄めに。
一本の半分ほど。
これをボールに入れて、塩もみ。
しばらく置く。
5分も置けばよいであろう。
切り方にもよるが、このくらいでしんなりしてくる。
わかめは水洗いだけ。
いわし刺身は既に切ってあるので、
酢で洗うだけ。
塩もみをしたきゅうりは、水洗い。
ちょっと食べて味見。
塩加減を確認。ＯＫ。
すべて、ざるで水を切り、さらにペーパータオルでよく
水気をふき取る。
甘酢。
酢の物は、甘酢であるが、甘すぎるのも好みではない。
ほんの少しの砂糖と塩も。
皿に盛りつけ、酢をまわしかける。
ビールを抜いて、食べる。
自分で酢の味加減ができると、酢の物も
自分に食べやすいものが作れてよい。
そう、ちゃんと漬かっているよりは、ちょいと
酢の味がするくらいでよいのである。
漬け込む作り方もあろうが、私はすぐに食べるくらいが
よい。
いわしは、なかなか鮮度がよさそうで、うまい。
先に書いたが、今、よく獲れているようである。
酢の物を食べ終わり、残っていたいわし刺身を
生姜じょうゆで、食べる。
なるほど。
やはり、酢にするよりも生の方がうまい。
スーパーのものだが、なかなか。
これからしばらく、いわしはたのしめそうである。
