浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



スパゲティー・ボロネーゼ

dancyotei2018-05-22

5月20日(日)夜



今週は、三社祭

脚痛があって、例年通り、三つの本社神輿を探してみる、

というのはできないが、最寄りの寿町にきていた三之宮をみた。



このあたりの町会の渡御は例年通りで、特段の変わりは

ないように見える。

ROXのあたりにも行ってみたのだが、このあたりは別格。

毎度の通り、近隣各町の半纏を着た参加者、見物人等々に加えて、

観光客の外国人も増えており、かなりの混雑。加えて、祭りなので、

人々のテンションの高さ。こちらはあまり俊敏な動きはできない

ので、ちょっと危ない。早々に退散。

さて、なにを食べるか。

昨日のリエットから続いているような、いないような。

スパゲティー・ボロネーゼ。

まあ、いわゆる一つの、ミートソースである。

これを作る。

リエットとは煮込むという点では同じである。

ただミートソースはフランスパンに付けてももちろん

よいのだが、やはりパスタの方がうまかろう。

ミートソースというもの、今時外で食べるということは

ほぼない。皆さんもそうではなかろうか。

イタリアンに行ってコースを食べても、

まずこれは出ないし、単品でオーダーすることもない。

また、いわゆる喫茶店のスパゲティー。

これもほぼ食べる機会はない。

だたいにおいて、喫茶店がない。

有楽町の[ジャポネ]、あるいは大手町の[リトル小岩井]も

このところ行っていない。

そう。

意外に、食べる機会はないのである。

家で、となると、ナポリタンは簡単なのでたまに自作するが

ミートソースとなると、大仕事。

さりとて、レトルトや缶詰はやめたい。

ということで、

やはり、たまには食べたいので、がんばって自作となるわけである。

レシピは片岡シェフのものが元。

合い挽き肉、500g。

玉ねぎ1個、セロリ1本、にんじん3cmほど、にんにく1片。

トマト缶1kg。

トマト缶は内容量か固形分か。

内儀(かみ)さんと意見が分かれた。

以前には4缶内容量250g×4を使ったが、やはり

大量にできてしまう。

内儀さんが買い出し。

足りないものを買ってくる。

野菜をみじん切り。

これも内儀さん。

これをオリーブオイルで炒めること1時間、なのだが、

レンジ加熱、都合2回でショートカット。

それでも全部で40分程度はかかったか。

挽肉を加え、さらに炒める。

塩胡椒。

10分、というが、しっかり脂が出るまで炒めれば

OKであろう。

ローリエローズマリー、セージ。

ローズマリー、セージを入れると、途端にそれらしい

香りになってくる。

圧力鍋に移す。

赤ワイン1/2カップ、問題のトマト缶、3缶にしよう。

コンソメ2個、水、ナツメグ

水は3カップなのだが、これも圧力鍋を使うので、

1/3程度にする。

圧力鍋を使わないと3時間。

点火し、10分加圧で、消火、放置30分。

水分が多いし、トマトの形もまだ多少残っており、

もう少し煮込んだ方がよさそう。

ふたを取ったままで、煮込む。

最終の味見。塩を足し、OK。

結局、圧力鍋の後、30分程度煮込んだ。

スパゲティーを茹でる。

フライパンにソースを移し、パルメザンチーズもここに

たっぷりと振る。

加熱し、少し煮詰め、茹ったスペゲティーを投入。

からめて出来上がり。

盛り付け。

ふむふむ、まあまあ、であろうか。

スパゲティーミートソースというのは、

振り返ってみると、やはり小学校の給食からであろう。

当時はスパゲティーはまだ家庭で出るようなメニューではなく、

給食だけで出る、好物メニューであったと思う。

そんなものなので、よっぽどのものでなければ

十分にうまいと感じる。

そういう料理、かもしれない。

かなり一般的ではあるが、あまり食べる機会がない、

ちょっと不思議なメニューかもしれない。