浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)
断腸亭料理日記本店
 

そば・竜泉・角萬

11月4日(土)第一食


連休、中日。


午前中は歯医者。
3か月毎の検診&クリーニング。


終わって、まだなにも食べていなかったので、
第一食、なにを食べようか。


少し前から、表題の、竜泉のそばや[角萬]の肉そばが
無性に食べたくなった。


竜泉という町名をご存知の方はどのくらいおられるだろうか。


私の住む台東区内の町名ではある。


浅草、入谷、千束の北隣り。


竜泉といえば、樋口一葉が住んだこともあり、
台東区樋口一葉記念館もある。


それこそ、かの吉原の隣、という位置関係でもある。
以前に、やはりこの店のことを書いたときに、

この界隈のことも書いている。


この時にも出した昭和40年頃の地図。



なんとこの地図に、既に(なのか?)国際通り沿いに
この店の名前[角萬]がちゃんと同じところに載っている。


おそるべし。
ただあっただけではなくて、地図に載るくらい、
有名であったのであろう。


この頃、まだ旧町名が残っている。


かの新吉原も、浅草新吉原京町二丁目、同揚屋町、
なんという町名もそのまま書かれている。
おそらく、実際の町名からは吉原は既になくなっているはずだが、
まだまだ、町名は生き残って、使っている人も少なからず
いたのであろう。
(一応、赤線は昭和32年に廃止になっているが。)


ただ、道路や区画は今もほとんど変わっていない。


縦に「都電」と書かれているが、この通りが
国際通り


位置的には、ここまでくると最寄駅は浅草よりも
三ノ輪の方に近い。


もちろん、私は元浅草から自転車。


国際通りに出て北上。


言問通りも越えて千束五叉路。


右側にお酉様。
今年は、6日、18日、30日で三の酉まで。


このところあまりお酉様には行っていないないが
賑わいはどうなのであろうか。


さらに北上。


吉原の方に曲がっていく斜めの道の少し先右側に
[角萬]はある。


店前の歩道に自転車を停める。
鍵をかけて、暖簾をかき分け店の硝子戸を開ける。


店のたたずまいはまるっきり町のそばや。


午前中は11時開店、
今は、11時半頃。


中へ入っても町のそばやではあるが、
にぎわっている。


左側の壁際にあるカウンター席に掛ける。
座ったら、おかあさんにすぐさま注文。


肉南蛮。


ここではこれしかない。
そして、寒くなってきたからといって、間違っても、
温かいものを頼んではいけない。


冷たいもの。


肉南蛮、冷やしで、普通、と頼む。
後から後から、客が入ってくる。
すべて、男。


人の注文の言葉を聞いていると、いけない!。


私の頼み方は、トウシロウであった。


ヒヤニク、か、ヒヤダイ。


この二つしかない。
(実際に、私がこの店にいる間、これ以外に頼んだ人は
一人だけ。きつねそばであったが。)


ヒヤニクは、冷やしの肉南蛮の普通盛。
ヒヤダイは、同じく大盛。


つまり、私はヒヤニクと頼まねばいけなかった。


すぐにきた。



ヒヤニク。


冷やしなので、ぶっかけ。


入っているのは、クタクタになったねぎと、
厚めに切ってある、豚の細切れ。


そしてお気付きであろうか、そばの太さ。
平たいのではあるが、うどんと見まごうばかり。


箸で持ち上げると、こう。



この写真よりももう少しそばの黒い色なのだが、
それでも随分と白っぽい。


まさに[ラーメン次郎]のそばや版。


量は、さすがに[次郎]ほどではない。
だがまあ、普通のそばやの、大盛の量は、確実にある。


そして、冷を頼んだが、圧倒的にここの肉南蛮は冷がうまい、
のである。


なぜであろうか。
わからぬ。


つゆはちょっと甘め。


ガツガツ、ズルズル、すする。


うまい、うまい。


久々きたが、あまり変わってはいないのだろう。


うまかった、ご馳走様でした。


お勘定は普通盛で、1,000円也。
意外に、安くはない、のである。







台東区竜泉3-13-6
03-3872-5249