浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



大阪・お好み焼き・千房・本店

dancyotei2017-10-26


10月25日(水)夜


さて。


引き続いて出張。


今度は泊まりで大阪。


東京も同様なのであろうが、
とにかくホテルが取れないし、高い。
もう一万円越えである。


やっと取れたのが、難波の駅からはちょっと歩くところ。
18時頃にチェックインし、PCで仕事を片付け、
20時頃、飯を食いに出る。


便利なところならどこでもよいので、
本当は、ちょっと開拓と思い、新世界探索、天王寺、あたりに取れないか
とも思ったが、そんな幅広い選択肢もなく、難波になった。


なにを食べようか、ずっと考えてきた。


大阪らしいもの。


串かつ・串揚げ&立ち呑み、か。
風邪はやっと上向いてきたが、そこまで、呑みたいわけでもない。


夜なので、最近探索していた、大阪うどん、でもないし、
カレー(自由軒?)でもないか。


う〜ん。


そうすると、やっぱり、これ。


お好み焼き、か。


適当に呑めるし、腹にもたまる。


大阪のチェーンでは難波千日前の[千房]本店

なぜか、京阪守口駅にあった鶴橋[風月]

に入ったことがあった。

(それに同じくチェーンだが地元東京の御徒町[ぼてぢゅう]
に入っている。)


基本、私は大チェーンの飲食店には入らない。
むろん、大阪には個人経営のお好み焼きやは、あまたあるのであろうが、
おそらく、ディープであろう。アウェイの私にはとても畏れ多くて入れない。
それで、古くて有名なチェーンをと、考えたのである。


今回も、いろいろ探してはみたのだが、
結局、入ったことがある[千房]の千日前本店へ行くことにした。


しかし、難波のこのあたり、人が多い。
それも観光客が。


なんばグランド花月の前に出る通(この通、名前があるのであろうか。)
など、ごった返している。
観光客の集中具合は、東京以上ではなかろうか。
(まあ、場所にもよろうが。)


東京以上に距離の近さから韓国人が多いと聞いたこともあるが、
実際にはどうなのであろうか。


花月の手前を南に向かって左に曲がり(この通も名前がありそうだが、
よくわからぬ。)、少し行って右側が[千房]千日前本店。


入って、一人、という。


たまたま、四人席しかあいておらず、一人だが
案内される。


ここもまた、外国人だらけ。
ひょっとすると、日本人のお客よりも、
外国人の方が多いのではなかろうか。


隣はちょっとオタクっぽい若いフランス人の男性二人。
彼らは二人掛けのテーブルで、ちょっと申し訳がないが、
案内されたのだから、ご勘弁を。


生ビールと、メニューに人気NO.1と書かれた、
いろいろ入っていそうな「道頓堀焼き」というお好み焼き。
それからすなずり鉄板焼きを頼む。



「じっくり焼きますので、お待ちください」と


書いてある。


すなずりが、先にくる。



東京でいう、砂肝、でよいのか。
にんにくと胡麻油の風味で、うまい。


そして、きた。


道頓堀焼き。



きた。


コテで切って、食べる。


海老やら、豚やら、いか。


それから、牛すじ、ドテヤキ?


こんにゃく、そしてチーズ、、


そんなものが入っている。


大阪のお好み焼きの特徴である、厚みがあって、
なかはトロっ。


そして、具沢山。


ちょっと、ソースが足らない。
あえて少なめにしているのか。


少し足して、食べる。


うまい、うまい。


だが、しかし。


基本、豚、海老まどまではよいのだが、
牛すじ煮込みであるの土手焼き、こんにゃくを
入れているのは、まあ、こちらの名物で
昔から入れることがあったのはわかるのだが、
なにかあまりお好み焼きに合っていないような、
必然性が、、、。



まあ、よいか。



うまかった、ご馳走様でした。



ここ、意外に居心地がよい。







千房