浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭の夏休み2017モルディブ その5

dancyotei2017-08-24

断腸亭の夏休み、5回目。

昨日は、二日目、ダイビングの初日、一本目まで。
いきなり初っ端からマンタとナポレオンが現れた。

一本が45分、またはタンクの残圧50Bar。
残圧のイメージは、潜り始めのMAXが200なので、
1/4になったらあがる、ということである。

これはダイビングサービスによって違うのだが、
ここは比較的、安全方向にみている。
サービスによっては、時間は1時間MAX、というところもある。

空気の使用量というのは人によって随分と違う。
身体の大きさにもよるし、スキルにもよる。

ダイバーとしては空気をできるだけ使わないで
潜れる方が、スキルとすれば、上なわけである。

あ、そうである。
ダイビングをしない方は、意外に誤解されているかもしれぬが
あのタンクの中身は、酸素ではない。普通の空気、つまり
大気なのである。

酸素というのは人間の呼吸に必要なものだが、
100%酸素では濃すぎるのである。

ともあれ。

一本目終わって、ボートは次のポイントへ移動。

海はまったくフラット。
波、うなり、まったくなし。

広い環礁の中でまったくの外洋ではないが、
波が皆無というのも珍しいのではなかろうか。
これもかなりラッキーである。
むろん、船酔い、そして、波酔いといって、潜っている間、
浮き上がってからボートに上がるまでの波に酔う、この心配が
ないということ。

二本目は、ランダー・ギラーバルの近く。
まあ、すぐに帰れるところ。

一本目と二本目の間は、移動時間も含めて、1時間ほどあけるのが
普通である。

と、いうことで、ポイントとしては、チャレンジングなところではなく、
お手軽なところを選ぶのが多い。
ポイントはランダー・ギラーバル近くの島のハウスリーフ。

エントリー。

うつぼ。

英語でMoray eel。
うつぼは、特段珍しくはないのだが、
欧米人が好きなのか、ガイドは見つけるといちいち、知らせてくる。

ハタタテハゼ。

(昨日アップの)アケボノハゼとは色違い。
性質はほぼ同じで、近付くと驚くほどのスピードで、
穴に引っこむ。
行儀よく、二匹並んでいるのがかわいらしく、おもしろい。

ウマズラカワハギの仲間だと思うが正しい名前は
よくわからない。
カワハギの類も熱帯の海には色とりどりのものが実にたくさんいる
のである。

ミノカサゴ

英語でLion fish。

まあ、派手な魚だが、どこにでもいる。
これも、ガイドは必ずアピールする。

毒があるので、触ってはいけない。

45分潜ったが、見るべきものは大方このくらい。

15分程度で、帰島。

片付けて、シャワーを浴びて、簡単にログブック付け。

シャワーはダイビングセンター内にあるが、室内で温水。
シャンプー類もきちんと用意され、なかなか気が利いている。

昼飯は、朝飯と同じメインのレストラン、カフェ・ランダ。
歩いてすぐの場所。

ここでは、いたるところに、生の蘭の花が飾られている。

この島の中で、栽培しているようである。

最初に運ばれるのが、タコスのようなチップ。

実際には、インド料理の揚げせんべいのようである。
ディップのソースもカレー味、チャツネ味、豆板醤のような
唐辛子味。
なかなかうまい。

ビールは毎度お馴染み、タイガーのドラフト。

にぎりの鮨があったので、試してみた。

一つずつ頼めるので、まぐろと白身

味はわるくないのだが、妙に小さくて細長い。

なんで、こんな形になってしまったのか。
日本人の鮨職人に習ったのでは絶対にないだろう。

もう一品、タンドリーチキン。

チキンは骨付き。

付いているのは、黄色いライスだが、
ターメリックライスではなく、ちゃんとサフランのライス。
サフランのよい香り。

モルディブではインド系の料理は絶対に外れない。
むろん、インド人の料理人がいるのであろう。

ローカルのインドの味ではなく、スパイスも多少控えめで
上品にできている。

うまい。

 

 

つづく


 

 

フォーシーズンズ・モルディブ