浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



五反田・カレーの店・うどん

8月9日(火)昼


先日、大崎に勤める友人が五反田の
カレーや[うどん]の投稿をしていて、
昼、久しぶりにいってみようと思い立った。


ここに初めて行ったのはもう10年も前


今、私は五反田のオフィスが勤務先であるが
その当時以前から事業所があったので
五反田はちょくちょく歩いていた。
そんなこともあって、この店にくるようになった
のであった。


五反田の事業所に私のオフィスが代わり、覗いてみたが、
かなり人気になっているようで昼時に行くと、満席。
どうしても食べたければ、時間を外さなければならない状態。
それで、なかなか足を向けられないのだが、
この4月には一度書いている覚えておられる方も
あるかもしれぬ。


このカレー店、かなりおもしろい。


スープカレーが看板で、今、一般化している北海道発祥の
いわゆるスープカレーとも違うものであるが、うまい。
カレーの味だけを取り出しても、食べにくる価値は
十分にあると思っている。


ただそれだけでないのが、ここの魅力。


まずだれもが気が付くのは、店名であろう。
カレーやなのに[うどん]というのはなんであるか。
これだけでもう既に、ヘン、で、ある。


このご主人の作っているホームページ


店名の由来はここにも書かれてはいたと思うが、
とにかく、文字が多い。


やっぱりヘンな人、不思議な人ではあろう。


ただ、私は、好き嫌いでいえば、好きである。
おもしろい人ではないか。


カウンターだけの狭い店だが、ほぼ一人でやられているので
満席になるくらいの人がくると、出てくるまでに随分と
時間がかかることになる。


この店の場所は、目黒川の向こう側。


オフィスから歩くと、まあ、それでも5〜6分であろうか。


早く出てテクテク歩いて向かう。


11時45分頃到着。


幸い先客はまだ3人。


ここの看板はスープカレーであるが、
とろっとした普通のカレーもある。
ただはじめてきた場合はやはりスープカレー
食べるべきであろう。


スープカレーもいろいろあるが、まずは
ノーマルなスープカレー
これに、カレーで煮込んだ煮玉子だったり、
いろんなトッピングが用意されているので、
それを入れるのもよいだろう。


私がここにくると、頼むことにしているのは
月替わりの「夜スープ」といっているスープカレー
いちいち、ネーミングが変わっている。
夜出していたところから始まっているのであろうが、
私がこの店にくるようになった頃に既に昼でも
食べられていた。


開店から17年経っているというし、私がきはじめてからでも
11年経っているが店の様子はほぼ変わっていないの
ではないだろうか。
店は奥に長い造り。(従って、席数は意外に多い。)
ただ調理場は奥に家庭用程度の2口のガスコンロがあるだけ
ではなかろうか。これもずっと変わっていない。
お客は入っているので、内装をきれいにする、
調理場を拡大する、いや、その前に人を雇う、か。
しそうなものだが。
おそらく、これが店主の趣味、方針、なのであろう。
こういう頑固そうなところも、よい。


今月の夜スープは「真夏のスリランカ〜♪」だそうな。
今年初登場らしいので、むろん私も初めて。
ネーミングに疑問を持ってはいけない。


迷わず頼む。


先行するオーダーが一つだったようで、
比較的早くきた。


こんな感じ。


アップ。


ここのスープカレーの食べ方リコメンドは、
ご飯にカレーをかけたりせずに、別々に食べてくれ、
というもの。


実際に、そうした方が私もうまいと思うので、そうしている。


ご飯と合わさった味よりもカレーそのものの味を
感じた方がうまく感じるということだと思われる。


真ん中の白っぽいのはクリームチーズのよう。


そして、なんだか黒いもの。
これはなにかと思うと、煮込んだトマト。
黒いのは、焦がしてあるのである。


肉は、鶏。
これも、表面に焦げ目が入っていて、香ばしい。


ここはこの焦げ目を多用しているように思う。


焼いてから煮込むと、香ばしさというものは
なくなると思われる。
どうしているのであろうか。
一度煮込んだものをさらに焼いているのであろうか。


激辛ではないが、ここは比較的辛め。
香辛料もクミン、クローブが強め。


この季節でもあり、食べ進むと汗が噴き出す。


食べ終わり間際、皿の底の方に、なにかつぶつぶが沈んでいるのを
見つけた。


ん、!。
粒のマスタードである。生のものか。
味にどのくらい影響しているのか、私自身は
生の粒マスタードは使ったことがないので
わからない。


なにが「真夏のスリランカ〜♪」なのか。
スリランカカレーでは、もちろんなくて、
あくまで、ご主人の「真夏のスリランカ」の
イメージ、とのこと。


は〜、よくわからんが、


もちろん、うまければ、なんの問題もない。


ご馳走様でした。
食器を上にあげて、勘定をぴったり置いて、
ご主人に、ご馳走様。


今日も、うまかったです。






カレーの店うどん

品川区西五反田2-31-5
5434-2308





と、いうことで、夏休み前はここまで。


明日から、断腸亭は夏休みに入ります。



皆様も、



Have a nice summer vacation!