浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



上野もつ焼き・カミヤ〜

dancyotei2017-06-01



5月30日(火)夜


引き続き、火曜日。


山形から「つばさ」で帰京。


上野着、18時少し前。


今日は、昨日から決めていた。


なにかというと、もつ焼きの[カミヤ]


上野駅前の歩道橋に上がって、東京メトロビル方向に歩き、
中央の喫煙所で一服。


エスカレーターを降りて、左。
店は右側。


表のサッシの戸は開いている。


入ると、
ご主人とお姐さんののいらっしゃい、の声。


カウンターの両脇に一人ずつ先客。
早い時刻でこんなものか。


その二人の真ん中、くのじの字のカウンターの真ん中に座る。


いい男のご主人、なんにします?。


レモンで。


たれか塩は?。


おすすめで。
決めてよ。
じゃ、塩。


特段凝った串があるわけでないこの店のこと、
おすすめといわれても困るのであろう。


ご主人、すぐに下の冷蔵庫を開けて串を取出し
肉に塩をよく揉みこみ炭火の焼台に置く。


今更だが、ここは炭焼きなのである。
むろん、たれでも塩でも焼き具合は絶妙。


お客の顔を見て決めているのか、私はお決まりの10本。
いわなくともご主人は仕事にかかる。


お姐さんがレモンサワーを持ってきてくれる。



お通しは毎度のお新香。
まあ、見た通り、大根。
よく漬かった糠漬けである。
これが、うまい。


レバーから。



タンとハツ、軟骨?、、、



どんどん焼けてくる。


もうどれがなんだかわからない。


端からどんどん食べる。


レモンサワーをガブガブ。


そして、お替わり。


これで一人前焼き上がり。



どれも、うまい。


食べ終わり、お勘定。


2,000円に満たない。


ご馳走様です。


私と入れ替わりに新しいお客。


いらっしゃいませ〜、ありがとうございますぅ〜。


店を出て、左。


また左。元浅草の自宅方向なのだが、
今日は[カミヤ]に加えて、最初からもう一軒決めていた。


下谷神社そばのラーメン[さんじ]。


[カミヤ]〜[さんじ]というのは以前にも取ったコース
ではある。もともと“普通にうまい”ラーメンや。


最近、メニュー一新で、人気になっているという。
先般の「連休ラーメン」では休みで行けなかった
課題のところ。


カウンターだけの狭い店。
先客は二人。


目玉らしい「マッドクラブ」Crazy Crab ¥1,000也。
にんにくを付けますか、というので、頼んでみた。



つゆ少なめ。
上に油の層。
つゆ少なめ、油多めで、和えそばのよう。


麺はかなり細い。
(おそらく)例の低温調理のチャーシュー。


マッドクラブというは、かにの名前であれば日本名ノコギリガザミという
南方系のかにのこと。マッドはcrazyのmadではなくmud(泥)のこと。
(洒落であろう。)


このかにを使っているのか。
確かに甲殻類系の味と香り。
固めに茹でた細麺と好相性。


多いと書いた油は、動物性ではないようだが、
どうにも気になる。意図はなにか?
香りを付けた油であろうか。
しつこさはぬぐえない。


甲殻類系の味は今となってはそう珍しいものではない。
ノコギリガザミがどんな味なのか、それが生かせているのか
ピンとこない。


食べ終わり、店を出る。


う〜ん。


どうでしょうねぇ〜。


これで1,000円か。


まあ、いろんな挑戦をするラーメンやが出てきてくれる
ということは東京ラーメンシーンにとって、とても
よいこと。それでなければ活性化もしなければ、進化も
起こらない。


皆々、様々なPR活動をしてネットの人気は上がる
のであろう。


ただ、それが続くのか否かは本当にうまいのか、それがこの店でしか
食べられないか、にかかっていることはいうまでもなかろう。






上野カミヤ
台東区東上野3-38-6 佐藤ビル 1F
03-6672-4831