断腸亭の夏休み、もう少しのお付き合いを。
ボートダイブ一日目が終わりダイブセンターに
戻ってくる。
モルディブのこのあたりの海というのは
比較的穏やかである。
本来この時期はやはり北半球だからか、雨季。
我々の滞在中もスコールのような通り雨が
よくあった。
一日目は、珍しく、多少のうねりがあり
私も船酔いまではいかないが、ちょっと
きつかった。
内儀(かみ)さんの方はかなり船に弱いので
グロッキー。
ダイブセンターが責任上なのか、
リゾートのドクターのところにいかされて
胃薬をもらってきた。
部屋に戻る。
シャワーを浴びて、着替え。
昼飯は?。
ルームサービスにしようか。
メニューを見て、さっぱりしてうまそうな
スナッパーのグリル、焼き方は塩。
これがよかろう。
スナッパーというのは太平洋でも、インド洋でも
必ず出てくる定番の魚。白身でうまい。
日本名はフエダイの類。
鯛のような魚だが頭の方がちょっと尖っている。
今回のダイビングでもそれらしいのは見かけた。
世界中には大きさはもちろん、色や模様がいろいろ。
南の島では黒いのや赤いのがよく食べられている。
きた。
なにか、グリルの魚一品にしてはものものしい。
付け合わせは、ライスとフレンチフライ。
ソースを選べたので、しょうゆベースの
バーベキューソースというのをもらってみた。
パンまでついている。
ちょっと大きさがわかりずらいかもしれぬ。
これ、かなり大きい。
半身が3枚。
長さ25cm程度はある。
食い切れるであろうか。
添えられているのは、レモン味のバターソース。
ビールはシンガポールのタイガー。
ソースを選べたので、しょうゆベースの
塩だけで焼いてあるので、日本人にはかなりうまい。
ついてきたしょうゆのバーベキューソース、
これがまたうまい。
玉ねぎやらにんにくも入っていようか。
それに、さらになにかスモークのような
香ばしい香りがついてる。
ご飯は長粒米だが、白飯でうまい焼き魚を食うのは
なによりである。
ただ内儀さんは食欲なく、うまいのだが、さすがにこの量は
一人では食べ切れぬ。
私も初日で疲れたのでひっくり返って、
寝てしまう。
と、いうことでこの日の夜飯はなし。
翌朝。
食べる量はかなりおさえる。
クロワッサン一つにベーコン、生野菜、
アラブのフンムス。
ライブキッチンのスクランブル。
内儀さんは依然としてグロッキーで
今日のダイビングは欠席。
ボートの相乗りのお客は日本人の家族連れ。
だが、今日は珍しいものに、いきなり遭遇した。
出港からすぐに、ドーニの船長が日本語で「イルカ!」と
声を上げた。
私などは乱視でもあり、なかなか見つけられなかったが
イルカの大群に遭遇したのである。
船長は初老のモルディブ人で、漁師でもしていた
のではなかろうか、目はかなりよさそう。
群れは20頭ほどもあったであろうか。
なかなかうまく撮れていないが動画も。
目がわるい上に、どこにいつ現れるか
まったく予測不可能なので、たくさんいるのだが、
うまく捉えられないのである。
この後もやはり朝に見ることができた。
モルディブではそうなん回も見たことがないが
この島ではドルフィンウォッチのツアーもやっており
比較的多いのかもしれぬ。
本編のダイビング。
今日は、うねりもなく、穏やかなもの。
一本目はリーフで、二本目は、沈船。
ゴマモンガラ。
50cmくらいであろうか。
大きなカワハギである。
南の海でよく見かける。
つづく