浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



断腸亭の夏休み・モルディブ2016 その3

dancyotei2016-08-24


引き続き、モルディブ
初日の朝飯。
食べ終わって、フロントに寄る。

昨夜、夜遅く着いたので朝、リゾート内を
案内してくれるというのであった。

バギーでいくつかあるリゾート内のレストランなどを
紹介してくれる。
その内、ビーチにあるグリルが売りのところと
フレンチレストランに明日と明後日、
予約を入れてくれた、とのこと。

最後に、ダイビングセンターへ。

ここで降ろしてもらう。
ダイビングの予約のため、で、ある。

ライセンスを持っていても、
最後に潜ってから1年以上経っていると
テストというのか、チェックアウトダイブ、
というのを要求されることが多い。

ここもそう。
それが夕方4時からとのことで、予約し
ヴィラに戻る。

ダイビングをするので酒はだめ。
夕方までごろごろしながら、読書。
昼飯は、朝、食べすぎた
ので、部屋に置かれていた
フルーツ類とクッキーなどですます。
時々、昼寝。

夕方4時、機材を持ってダイビングセンターへ。

機材といっても、重いのでフル装備は
持っていない。

持ってきたのは、ウエット、マスク、シュノーケル、フィン、
ブーツ、グローブ、、あたり。

BC、レギュ、最近はダイブコンピューターも必須だが
これらもレンタル。

潜る場所は、センターそばのビーチから。
エントリーして、マスククリアなど、
いくつかの基本動作を確認して、
その後は、そのままハウスリーフをファンダイブ。

ダイビングというのは機材に頼って10m以上の
海に潜る。
やはり危険なスポーツなのである。
機材を自分の身体の一部のように動かせることが
理想なのであろう。
やはりこの思い出す作業、チェックアウトダイビングは
必要なことである。

15分から20分くらいであろうか、チェックを終えて
ビーチからすぐそばのリーフへ。

ビーチのすぐそばでも、こんな感じ。
水深は5mから

さらに7〜8mである。

やはり魚の量の多さには驚かされる。

これは40cmほどはある、シャコガイ


そして、これ。


うになのか、とも見える。
直径が、30cmほどもある大きなもの。

見た目はなんとなく、きれいなのである。
この後も、なん回か見かけている。

ガイドはなにもいっていなかったので、
この時にはわかっていないで、結局帰国して
調べてみてわかった。

これが、オニヒトデ、であると思われる。
トゲに毒があるようで、要注意。

オニヒトデというのは、聞いたことがある方も
おられるかもしれぬが、サンゴを喰う天敵。

日本にいるのは赤いものだが、モルディブのものは
このようなブルーのもののよう。

実は、それこそ30年前のモルディブの海を見たことがある
身とすれば、現在の上の写真のような海は、これまた
別の意味で隔世の感がある。

沖縄、八重山などの海もサンゴの群生地としては
世界有数であるが、見た目はちょっと違った様相であったが
モルディブの海も量、密度、種類において、世界有数といって
よろしかろう。

モルディブに定期的に行っているわけではないので
年代をきちんといえないが、この30年の間に一度、大きく
サンゴが減った時期があり、ここ10年〜15年くらいであろうか、
それでも復活してきた。(5年前にきた時には、少なくとも
そんな状況であった。)

サンゴの減少はこのサンゴを喰うオニヒトデの大量発生が原因。
では、オニヒトデの大量発生の原因はなにか、というのは
二説あって、定期的に生態系のメカニズムとして起こるというのと
海水の富栄養化によって、オニヒトデの幼生の餌になる
植物性プランクトンの増殖による、というもの。

現状、後者が有力という。

オーストラリアのグレートバリアリーフ、日本の八重山諸島
などでは駆除活動が進められている、様子。

私のような極たまにしかモルディブに潜りにこない
お気楽ファンダイバーとしてはあまり無責任なことも、
断定的なこともいえない、のではあるが。

サンゴの減少とモルディブの近代化というのか
開発の進行とに因果関係があるのだとすると、
行き場がないのであるが、、、
いずれにしても心が痛い。

ともあれ。
終わって、夕飯。

今夜は最初なので、朝食と同じメインダイニングのバッフェ。

今朝も食べたが、カレーシリーズ。


朝もあったが、魚のモルディブカレーと、ターメリック
色が付いた、ビリヤニと揚げせんべい。
モルディブカレーは、タイカレーほどではないが、
ココナッツがちょっと利いていて、気持ちこってり。

上が牛肉のステーキとポテト。
右が、魚のソースがけ。
ちょっとツブツブしているのは、トビコのよう。
下が鶏肉のベシャメルソース、日本のクリームグラタン。

上のガラス瓶に入っているは、にんにくの利いた
トマトスープ冷製、ガスパチョ

これはカレーではなく、インドのサンバル(スープ)。
黒っぽい棒のようなものは、インゲン。
酸味のあるちょっと辛めのスープだが、こんなふうに
カレーのようにご飯と食べても、うまい。

つづく