浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



アジフライ

dancyotei2016-03-13



書いていたのに飛ばしてしまった、
先週の「アジフライ」を。


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3月7日(月)夜



さて。



月曜日。


むろんのこと、気になっていた鯵。


あと12匹残っていた。


そのままなんの処理もせずに袋のまま冷蔵庫に
突っ込んであった。


なににするのか。


これはもう、フライ以外にはない。
アジフライ、イワシフライは好物。


私はあまりしたことはないが、鯵は処理をすれば
冷凍も問題なさそう。


と、いうことで、ある程度はフライにして、あとは
凍らせておこう。


五反田からの帰り道、アジフライには欠くべからざる、
キャベツを調達。
一つ買っても余らせるので、半切りのもの。


帰宅。


水にに浸しておくので最初にキャベツの千切りだが、
これは帰っていた内儀(かみ)さんに業務委託。


大量の鯵をフライ用に開かなくてはならない。


いつも自己流で開いていたのだが、
ちょっとこの機会に調べてみた。


問題は、背開きなのか腹開きなのか。
私自身は今まで腹開きでやっていた。


背開きもあるのか、という感じである。
まあ、慣れた方法でやるのがよろしかろう。


(今回は細かい写真はなし。)
頭を落として、腹を裂き、洗う。
ここまでは三枚、二枚といっしょ。


ここから自己流の力技なのだが、
腹から出刃の刃先を中骨の上に入れ、尻尾まで切り取る。
これで骨付きの開きになる。
次にまだ中骨の着いている半身から中骨を外す。
力技なので、あまりきれいにはいかないが、
フライにしてしまうので、まあよしとしている。


一人三枚食べるとして、六匹を開いた。





フライの準備。



揚げ油を揚げ鍋に用意し、予熱をしておく。


平たい容器に衣用の玉子を割りほぐし、氷と冷水を入れておく。


パン粉も平たい容器に用意。


開いた鯵に、塩胡椒。


両面に天ぷら粉をまぶす。





ここから衣づくり。



玉子冷水に天ぷら粉を入れ、合わせる。
ここは天ぷらの標準程度の堅さ。


尻尾を持って衣の中を両面泳がせる。


パン粉の容器に移し、上からもたっぷりパン粉をかぶぜ
よく押し付ける。


OK。


6枚分、完了。





新聞紙、脚付きの網、長い菜箸、かすをすくう網など
揚げるための用意。


油温を確かめる。
若干低め。


少し待つ。


OK。


スタート、投入。


ん!。


ちょっとまだ温度が低かった。


揚げ始めはどうしても低めになりがち。






少し長めに揚げる。


揚げたら、立てておく。





これは最近、方々のとんかつやをまわっているが、比較的
どこでもやっているので、真似をしてみた。
これは、しばらく立てて油が切れれば、よいのであろう。


6枚終了。


キャベツも盛り付け、3枚。


かけるのは、マヨネーズ、ケチャップ、ウスターソース
ミックス。アジフライ、イワシフライは私はこれに決めている。





キャベツの千切りを内儀さんに外注をしたのは失敗。
この幅はいけない。
太すぎる。
鯵を開くのに時間がかかるので、頼んだのであるが、
やはり自分でやるべきであったと反省。


フライはなかなかうまく揚がった。


味も上々。


イワシフライもうまいが、アジフライもうまい。
特にほかほかの揚げたては最高である。


ただ、大急ぎで開いたので大きな骨が残っており、
歯ぐきに刺さってしまって、外すのに一苦労することに
なってしまった、のではあるが。


ただまあ、自分で食べる分には、小骨はもちろん、腹骨、
セイゴ(尻尾付近の皮にある鱗のようなギザギザ)も
バリバリ食べてしまえばよい。
(口の中に刺さらぬように注意、で、ある。)


さて。


残った6匹はどうしたのかといえば、
予定通り、頭を落とし腹を抜き、ラップで包んで、
冷凍庫へ。
はて、こいつらはいつなにになるのやら。