浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



マカロニグラタン

2月7日(日)第一食

さて、日曜日。

昨日の「新チューボーですよ!」

エビグラタン、で、あった。

グラタンというのは、私の好物の一つといってよい。
20年以上、ベシャメルソースから作っている。

原点は小学校の給食ではあるまいか。

白いソースの洋食はクリームシチューだったり
給食なので焼いているものではもちろんないが、
マカロニの入ったクリーム和えのようなものが
あって、喜んで食べていたような気がする。

クリームシチューはカレーと同じようなルーがあったと思うが
当時、グラタンは素の類はないからか母は作ってはいなかった。

中学に入る頃に、ハウスからミックスが出て
家庭でも作れるようになっていったように思う。
依然として母はあまり興味がなかったのか、
自分でミックスを買ってきて作っていた記憶がある。

記憶を掘り起こすと、この頃から料理をし始めていたのである。
我ながら驚きではある。

必要は発明の母というのか、母があまり料理好きでなかったのは
間違いなかろう、そんなことで男ながら料理をするようになっていった
ように思われる。

さて、グラタン。
昨日の茶碗蒸しも然りだが、これも粉と油(脂)の割合が肝要。
例によって、テキトウな配合で作ってダマになるくらいならまだしも、
初心の頃には焼いてみたら、小麦粉団子になってしまったこともあった。

これもレシピ通りにきちんと量って作ろう。

具はレシピでは海老だが、鶏肉でよかろう。

切れていた牛乳1Lを内儀(かみ)さんに買いに出てもらう。

まずは小麦粉の計量。
強力粉50g、薄力粉30g。

強力粉を使う意図はなんであろうか。
多くは薄力粉であろう。
ともあれ、レシピ通り。

無塩バター85g。
これも量る。

80:85。ちょっとバターが多め。

テフロンのフライパンに小麦粉を入れ、バターを溶かし、炒める。



やはりけっこうなバターの量である。

そういえば、小麦粉だけ先に空煎りするというやり方も
あったような気がするが、あれはなんであったのであろうか。
ダマ防止のためであったと思うが。

ごく弱火で、サラサラになるまで炒める。



いいかな。

牛乳をフライパンと同温度ぐらいまで温める。

温めたものを少しずつフライパンに合わせていく。



牛乳100%ではなく、コンソメスープと半々というレシピもあった。
好みなのであろうが、うまみとすればスープが入った方が
よいような気もするが、これもレシピ通り。

ただやっぱり、1Lは、水分が多いようにも思われる。




かなりゆるくなった。
ただ、ダマにはほとんどなっていない。

以前はよくダマになり随分苦労したが、
この違いはなんであろうか。
最初の脂分(バター)の量であろうか。

濾す必要もなさそうである。
次にオーブンにかけるのでホーローの鍋に移す。

ローリエと玉ねぎにクローブを刺したものを入れ
150℃のオーブンに10分。



なのだが、ご多分にもれず、うちのオーブンレンジは温度が上がるまで
時間はかかるし、今なん度かも表示されないというもの。
それで、適正な温度になっていたのかどうか、はなはだ心もとない。

しかし、1Lの牛乳でクローブ三つでは、ほとんどそれらしい香りを
つけるところまではいかないよう。

同時進行で具の準備。

玉ねぎ粗みじん、鶏肉は小さめの一口。
これをまたまた、50g、かなりの量のバターで炒める。
塩胡椒。



火が通ったら白ワイン160cc。
海老用のレシピだからか、ふたをしてこれでしばらく煮る。
鶏でも別段かまわなかろう。

マカロニ(ペンネ)をゆで、ベシャメル、具と合わせる。



ここにパルメザンチーズ(クラフト)をザクザクと入れる。
たくさん入れた方がうまかろう。

塩胡椒をし、味見。

ベシャメルの方には味はついていないのでここでしっかり
つける。

耐熱皿に移し、もう一度パルメザンチーズ、パン粉、
さらに上に薄く切ったバターをのせる。

オーブントースターで焦げめをつけて出来上がり。



それなりの、グラタンにはなった。

寒い時には熱いマカロニグラタンはなにより。

ただ。
なんとなくレシピに縛られ、強力粉を使ったり、
香り付けの部分やら、効果を発揮しているような、いないような。
結局、このレシピのポイントがなんなのか、TVではわからなかった
ということであろう。

堺巨匠はE-girlsのAmiちゃんに☆☆☆をもらっていたが、
私にはちょっと消化不良であった。