2月1日(月)夜
また、とんかつ、で、ある。
先週、山本益弘氏の主宰されている「東京とんかつ会議」から
五反田の[あげ福]というとんかつやのことを書いた。
この「とんかつ会議」で殿堂入りしている
神田小川町の[ポンチ軒] 。
いや、それ以上にミシュランのピブグルマンに
入っているということで注目されているといった方が
よいかもしれない。
靖国通り沿いに駿河台下方向に歩いて、小川町の交差点を渡り、
北側の一本裏の通り。
きてみると、、、、、!。
ない。
いや、やっていない。
よくよく調べてみると、、、
今、月火の営業は昼のみであった。
まいった、まいった。
はて、どうしたものか。
この界隈、実際のところとんかつやは多い。
それも名のあるところが。
須田町の[勝漫]。
お、そうだ。
秋葉原になるが[丸五]。
以前はよくいっていたが、ここもいつの間にか
ミシュランに載っていた。
久しぶりに、いってみようか。
淡路町まで戻って、左に曲がり昌平橋を渡る。
[丸五]は渡った、裏通り。
すると、、。
げ〜〜、、ここもやってな〜〜い。
月曜定休であった。
万事休す。
こうなったら、意地である。
やはり、とんかつ会議に載っていたところ。
小川町の[T.dining]ということろ。
またまた、昌平橋を渡る。
そう長い距離ではないのだが、とにかく寒い。
雨もポツポツ。
こちらは小川町の交差点よりも手前の裏通り。
よかった。
灯りがついている。
名前同様、洋風、、さらにメルヘンチックな様子。
入ってみる。
ん?!
やっぱりメルヘンチックで明るく、広い店内に
先客は一人。
それもお知り合いなのか、女性店長さんと話し込んでいる。
なんとなく入りずらい感じだが、今さら後へは引けない。
ビールと特上ロースかつ、1380円也にご飯と豚汁もつけてもらう。
この価格は、都心では安い方ではなかろうか。
パン粉について粗いものか細かいものか、希望を聞かれたが、
おすすめは?と聞いて、粗い方を頼む。
ビールを呑みながら、待つ。
店内の大きなスクリーンにプロジェクターで
なにかの映画が映っている。
ちょっと不思議な雰囲気。
きた。
アップ。
なかなか厚みもある。
ほんのりピンク色。
塩も置かれたので最初は塩で食べてみる。
私などには本当の違いはわからないかもしれぬが、
柔らかく、うまみ十分で、うまい。
脂身も溶けるよう。
次はソース。
これはオリジナルのよう。
キャベツはやっぱり専用のドレッシングをすすめられたが
流行りか。
ちょっと見は白いフレンチドレッシングのようだが、食べやすい。
とんかつ会議の評を読んでいると、私などが気が付かない
いろいろなポイントがあった。
かつは、味、うまみ、食感はもちろん、香り、油切れ、衣の密着度合etc.。
衣がはがれてしまうのは、落第のようである。
ここのものはしっかり。
油切れも最近はこうした金網の上にのせて出されるところも
多くなっているようである。
目で見たり、食べてわかるほど脂が残っているのはさすがにわかるが
ある一定以下のものは私などにはわからない。
十二分にさっくり揚がっているのではなかろうか。
おいしかった。
ご馳走様でした。
会計をして出る。
ここはまださほど知られている店ではないのであろう。
ただ、味は有名店に引けを取らないのではなかろうか。
少なくとも私には十二分に感じられた。
ともすれば、話題性ばかり追いかけてどこかへ行ってしまいそうになるが、
もちろん、誰かさんの評価ではなく、自分がうまいと思えば
それが一番大切。それ以上でもそれ以下でもないはずである。
また、お客が入る、入らない、有名になるならない、と、
実際にうまいかどうかとは、また別のもの。
あたり前のことだが、あらためて考えてしまった。
お店や料理人が努力してうまい食い物を生み出しても
まったく別のところで決まっていることも多々ある。
TV、ミシュランの影響、、、それに加えて
瞬く間に広がり、急激にさめる、ネット全盛時代ということか。
※「東京とんかつ会議」ページに昨日までこの店は載っており
それを見てきたわけだが、なにかの都合があったのか、
今は見当たらなくなってしまっているよう。
03-5577-5529
千代田区神田小川町1-6-7 竹田ビル1F