4月14日(火)夜
今日も雨。
うすら寒い。
なにを食べようか考えていて、久しぶりに
浅草六区の洋食や[ヨシカミ]にいってみようかと思い付いた。
私の普段の行動範囲の、上野、浅草界隈、洋食やはなん軒もあるが
やはり[ヨシカミ]が行きやすく、また好みといってよい。
浅草というのはご存知の通り古くからの盛り場なので
うまい洋食やもたくさんあるのだが、ここは10時までやっており、
夜の早い浅草の中では、最も遅くまで開けている。
一方、上野などにも洋食やはあり、新しいところも
なん軒かあるのだが、新しい洋食やというのは、もう一つ。
「洋食」というのは、オムライスだったり、コロッケだったり
カツレツだったり、むろん家庭でも作られるし、
どこの定食やにもある。
オーソドックスであり、いわば"枯れた"、
完成された料理ということができよう。
つまりアレンジはほとんど許されない。
アレンジをすれはその料理ではなくなってしまう。
そういう料理はやはり、なん十年も作っているところには
かなわないと思うのである。
つまり、材料や見た目で誤魔化すのではなく
オーソドックスなものを誰にも負けぬようにおいしく作るのが、
彼らなのである。
これが料理人の本当の腕、といいものなのではなかろうか。
(老舗洋食やでは同じものでも信じられないくらいの
手間がかかっていることがある。)
ともあれ。
[ヨシカミ]。
大江戸線からTXに乗り換えて一駅。
地上に上がって、雨なのでROXの中を抜けて
外に出てくる。
パチンコやの脇を通って
[ヨシカミ]到着。
ドアを開けて入る。
やはりウイークデーの夜でこの天気。
すいている。
入ってすぐのカウンターに座り、
メニューが置かれる。
やっぱりビール。
ここは浅草のデフォルト、スーパードライ。
小皿に入れられたかき餅が置かれる。
注文は、考えてきたのだが
見るともなく、メニューを見る。
やはり、考えてきた通り
コンビネーションサラダと
チキンライス。
ほぼ、私のここでの定番。
目の前は厨房だが、中でもサラダはすぐ前で作る。
あらかじめ切ってあった野菜を
下の冷蔵庫から出してボールでマヨネーズと和える。
これがよい。
どうせ食べる時に混ぜるのだから
あらかじめ混ぜてくれているのは
手間が省ける上に、ちょうどよい混ざり具合にしてくれる。
トマトとホワイトアスパラをのせて、
上からもマヨネーズをたらして、出来上がり。
はい、お待ちどうさま!。
ビールを呑みなが食べる。
と、気が付いた。
サラダが出たことをチキンライス担当に伝えている。
今まで気付かなかった。
今日は客が少ないせいもあろうが
出す順番は調整していたのだ。(あたりまえか。)
サラダを食べながらチキンライスができてくるのを見る。
毎度感心するがフライパンを振りながら
4〜50cmの高さまでご飯を舞上げながら炒める。
これがプロの技。
ちょうどサラダを食べ終わる頃
チキンライスの出来上がり。
はい、お待ちどうさま!。
ヨシカミ