連休も終わった。
飛び石で休みずらく、結局、5/6に歌舞伎を観に行った以外は
ぐうたらすごした休みであった。
したことといえば、2日から6日まで5日間、
毎日一店ずつ、普段は行けない近所の
ラーメンやをまわってみたこと。
毎度書いているが、やはり、今も継続して
東京ではラーメンブームといってよいのであろう。
我々が若い頃、20年、30年前は、例えば
若い女の子一人でラーメンやに入る
というようなことは、ほぼなかったと思う。
しかし、今では普通の光景になっており、また、我々などは
既に親の世代で、家族連れで訪れている人も少なからずおり、
確実に市場も広がっているのであろう。
どんどんと新しい店ができ、新しい流行りの味が生まれ、
食べられないくらいまずい店というのもないし、
各店がそれぞれ工夫を凝らし、どこも違う味で、
なんでもない普通のラーメンを探す方がたいへん
であろう。
正に隔世の感があるといってよい。
私の住む、上野浅草界隈も15年、20年前には、
エッジのきいた先端をいく店というのは、
数えるほどしかなかったと思われる。
少し目を離すと、いつも歩いていたところに
行列店ができていたり、まったくもって、
すごい有様、で、ある。
と、いうことで、この連休は普段は行けないが、
近所の人気店?、話題の店?を、調べて
行ってみた、のであった。
まずは1日目、5/2(金)。
浅草橋の[荻(おぎ)]というところ。
場所は総武線の北側で、浅草橋というよりは
秋葉原といった方がよいか、
清洲橋通りから東へ少し入った路地。
若い店主1人のカウンターだけの小さな店。
看板はとんこつ。
天気のよい昼下がり。
13時すぎ。
自転車で拙亭からも10分とはかからない。
素足に雪駄をつっかけて出かけた。
13時をまわっているからか、先客はなし。
缶ビールももらって、ラーメン煮玉子入りを頼んでみる。
「とんこつの旨みに純粋にこだわり抜いた、
進化系とんこつラーメン」というのキャッチコピーが
店内にも書かれている。
なんであろうか。
進化系、とは。
麺は博多風(?)の細麺で、バリカタ、なんという
茹で加減も博多風に指定できるので、博多風とんこつの
流れを前提にしているのか。
どんなとんこつなのかというと、
そうとうに濃厚な、とろみがあるくらいのもの。
とろみ、と、いうと[天下一品]などが
私には思い出されるのだが、脂だけでとろみが
ついている、というのでもなさそうである。
昔から食べてきたからか福岡の方は
とんこつ味にそうとうな思い入れがあって、
色んなコメントがあるのであろうが、
「とんこつの旨みに純粋にこだわり抜いた、進化系とんこつラーメン」
というのが、コレである、というのが、今一つ
わからない。
むろん別段、まずいわけではない。
私には高度だったのかもしれない。
(もう一軒、この近所、清洲橋通りを渡ったところに
[饗(もてなし) くろ喜]という、とてつもない行列店が
あった。今度行ってみようか。)
さて。
翌、5/3(土)。
[麺処花田]の御徒町店。
場所は、上野藪から南下した左側。
以前からここにあるのは知っていたが、初めて。
味噌が看板で、味噌つけ麺に玉子付きにしてみた。
池袋が本店で、神田、渋谷にもあって、人気店なのであろう。
ノーマルな味噌ラーメンを食べてみるべきであった
ような気もするが、陽気に誘われて、つけ麺にしてみた。
これはとんこつ味噌、というジャンルになるのであろう。
野菜増し、にんにく増し、なんという言葉が
あるくらいで、かの[ラーメン二郎]を意識していたのか。
つけ麺にしたせいもあるのか、
スープは粘度が高め。
ただ、これは、純粋に好みの問題なのだが、
この系統であれば私は近くの[ひむろ]の方が好きである。
脂ではなく、味噌味がはっきりしている
濃さ、が、よいと思う。
続けよう。
5/4(日)。
ここも前から開店から存在は知っていた。
2年程度しか経っていないと思われるが、
今では行列のできる有名店になっているのか。
入谷の[麺処 晴(はる)]。
この日は、内儀(かみ)さんと一緒。
清洲橋通りを北上して徒歩でやってきた。
つづく。
荻
03-5809-2957
台東区浅草橋4-4-5