浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



わたりがにのパスタ

dancyotei2013-10-23

10月20日(日)夜





今日は午前中、多少の仕事を片付け、
その後、この日記書きなど。


雨で寒い。


なぜであろうか。
今日のものは、原因というのか、きっかけがまったくわからないのだが、
ふと、わたりがにのパスタが食べたくなった。
(わたりがにの旬って、いつだっけ?。)


わたりがにのパスタというのは、もはや日本ではパスタとすれば定番
ではなかろうか。私も、外でもなん度も食べているし、自作もしている。


わたりがに自体が、生のものも比較的よく見かけるし、
冷凍物ならば、年がら年中あって、さほど高価でもない。


だが、見栄えもよいし、なにしろ、うまい。


外て食べるのであれば、下町の名レストラン、本所石原の[クインベル]
ここへいくと、私は必ず頼む。


過去の日記を調べて、定期的にやっていたので、ちゅーぼーですよ!も
確認。


チューボーですよ!でも二種類あった。


2000年

2008年]


片方は殻をオーブンで焼くという手の込んだもの。


今日は、簡単そうな後者でやってみよう。


夕方、ハナマサに買い出し。


ハナマサには冷凍ものがいつもあったはず。


わたりがには、二杯で600円ほど。
それから、トマト缶と、ナマクリーム。


忘れてはいけない。パスタはリングイネ


他の物でもよさそうだが、わたりがにのパスタには、扁平で、中央部分に向かって
かすかに膨らんだリングイネに決まっている。


リングイネも購入。


それから、瓶詰のケッパーも。


作る。



まずは、わたりがにの解凍。
これは流水で。


腹が減っているので、待ちきれず、半解凍程度だが、さばき始める。


わたりがにの、はかま、と、いっている、腹側の甲羅についている、
えらのような部分を取る。


次に、甲羅を取る、、、、!、おっと、甲羅が割れてしまった。
凍っていたのでもろかったか。
甲羅は飾りにするが、別段飾りなので、なくともかまわなかろう。


ガニといっている、肺の部分と、口を取る。


胴体は半分に出刃包丁で切り、はさみと足も切っておく。


ここでパスタを茹でるために鍋に水を張り、加熱を始めておく。


トマトの準備。


カットトマト缶、一人分なので一缶の1/3。
ステンレスのざるでつぶしながら漉しておく。


フライパンにオリーブオイル
スライスしたにんにくと、赤唐辛子を投入。
熱くなったら弱火。


焦げないように香りを出す。
こんがりと色づいてきたら、かにを足も胴体もすべて投入。


かににいい色がついてきたら、ブランデーなのだが、
(うちにも、ハナマサにも)切れていたので、白ワイン。
多少煮詰めて、水を60〜70cc(むろん、目分量)、投入。


ここからふたをして10分。


パスタも茹で始める。
このリングイネは茹で時間10分。
ちょうどよい。
(これは、一応タイマーをかける。)


6〜7分のところで、茹で具合と、フライパンの様子も確認。


ん?フライパンの方、ちょっと水分が少ないか。白ワインを足す。


茹で具合はもう少し。


1分ほど。


再度、茹で具合をみる。
フライパンで馴染ませるので、堅めがよかろう。


ここでパスタはあげて、フライパンへ。


甲羅を出して、生クリームを投入。
よく和える。


塩はソースには入れていない。
味見。


かにに塩味があるからか、意外にこのままでもよさそう。


仕上げに、ケッパー。


それからパルメジャーノがあったので、細かく切って混ぜ込み、
オリーブオイルをまわしかける。


OK。終了。


盛り付け。





本当は、甲羅を飾るが、はさみ。





このレシピ、ひょっとすると日本人のイタリアンシェフが考えた、のでは
なかろうか。
このわたりがにの、身やみそ、その他は、ソースのための出汁、
で、あろう。
トマトとかにと生クリームの相性が抜群、で、ある。


見た目も、ちょいと、豪華。


うまかった。