さて。
今週、11月5日から9日は、先週から引き続いて、
出張ウイーク。
まずは、5日、月曜日。
大阪。
最近、大阪へくると、一人昼飯、時間があれば、
ここへくる。
洋食や、というのか、キッチン、というのか。
場所は、淀屋橋から近い、北浜三丁目。
オフィス街。
北浜というと、大阪の金融街。
昭和の香りの小さな店。
中も狭い。
入ってすぐにカウンター。
席二つに、一つのおひつ、が、置かれている。
メニューは、日替わりと、定番のものと、ほぼ二つ。
定番は焼肉に、オムレツというのか、スクランブルエッグと
いうのか、が、のっているもの。
座って、なんにしましょう?と聞かれる。
今日でなん度目か、わからぬが、今だに、メニューの仕組み
が、よくわかっていない。
あわてて、壁に書かれたものを見て、
真ん中あたりに書かれている、ハム付きダブル、と、
頼む。
“ダブル”というのは、焼肉の量がダブル、という意味なのか。
この上に、ダブダブ、というのがあり、
これは、玉子もダブル、と、いう意味なのか。
すぐに出てくる。
漬物は、洋食やだからか、福神漬け。
味噌汁が、これは洋食やなのに、なぜだか、陶器のお椀に赤だし。
だが、これが、味が濃く、随分と、うまい。
焼肉の方も味が濃い。
それから、マカロニサラダも、うまい。
ばくばくと、食う。
ご飯は茶碗が小さいので、一膳おかわり。
サラリーマンの昼飯として、これほど正しいものは
ないのではなかろうか。
たまたま見つけたところだが、是非ともこのままで
続いてほしい、と思うのである。
(大阪市中央区北浜3-3-11)
さて。
次。
これは、同じ日。
夕方、というのか、夜というのか、
移動中の列車の駅弁。
この日は、午後大阪で一つ仕事を片付け、
北陸へ移動。
大阪から北陸方面へは、サンダーバードなのだが、
ちょうどよい時間のものがなく、新幹線で米原まで移動し、
米原から、しらさぎ、に、乗る。
乗り換え時間が少なく、しらさぎに飛び乗る前に、
ビールと駅弁を買った。
いくつかあるうちから「鮎の一夜干しですよ〜」という
ホームで売っていた小母さんの言葉にひかれて、買った。
「琵琶湖の鮎 氷魚ごはんと一夜干し」。
箱のデザインもなかなかの雰囲気。
開けてみると、こんな感じ。
なかなか、きれい。
乙、で、ある。
開いた鮎は、小ぶりで、一夜干し、ということ。
よい塩梅。
ご飯が氷魚ごはん。
氷魚がなんだかわからぬが、なかなか、うまい。
上にのっている漬物は、赤味の入った大根なのか、
蕪、なのか。
おかずは、出汁巻玉子に煮豆など、場所柄、京風というのか、
関西風の薄い色の味付けだが、うまい。
あとで調べると、氷魚は琵琶湖では稚鮎のことで、
入っているのがよくわからなかったが、稚鮎のご飯であったよう。
また、一緒に混ぜ込まれている緑は、お茶とのこと。
これは、魚の生ぐささを取るためらしい。
それから、赤い大根のような漬物は、ひの菜、という
蕪の類の近江野菜のよう。
値段も¥900円。
このあたりの駅弁では、近江牛というのが定番だが、
1000円を超えた牛肉のものよりは、
見栄えも含めて、これはなかなか考えられた、
秀作、なのではなかろうか。