9月11日(火)夜
さて。
火曜日、夜。
8時頃、オフィスを出て、例によって、駅に向かいながら、
今日はなにを食べようか、考える。
夏以来、少しウエストがきつくなっているので、
カロリーの低そうなもの?。
こんにゃく?、豆腐?。
!、そうだ。
おからを煮ようか。
意外に、おからの煮たのは、好きなのである。
駅のそばのスーパーに寄る。
今、どこにでもある、というわけでもないが、
パック入りのおからが売られている。
豆腐売り場に、あった。
それから、野菜売り場で、枝豆。
枝豆も安くなっている。
ちょっと、魚売り場へもまわってみる。
鰹のサクが、安い。
戻り、と、書いてある。
もうそんな時期か。
今年は初鰹もうまかったが、どうであろうか、
買ってみようか。
脂のありそうな、腹の身を選ぶ。
帰宅。
鰹は切るだけなので、あとで。
枝豆は濃い塩水で茹でる。
枝豆というのは塩が染み込みにくく、本当であれば、
できるだけ長く塩水に漬けてから茹でた方がよい、
のであるが、今日は時間がないので、すぐ。
おから。袋を開ける。
おから、というのは、煮る時に水分を入れるので、
量が増える。
今までなん回も、大量に作りすぎてしまって、
失敗している。
袋の半分を鍋にあける。
おからと一緒に煮るのは、なんでもよいのであろう。
よくあるのは、煮た大豆、あるいは、ひじき、などか。
私が好きなのは、ねぎ。
五分(1.5cm)にザクザクと切る。
鍋に点火。ごま油を入れて、軽く炒める。
やはり、油っ気は少しあった方がうまいであろう。
ここに水を少し、酒、しょうゆ、砂糖。
おからというのは、味付けがむずかしい。
出汁などを利かせて、上品にしても、
まあ、あまりうまくはない。
濃いめ。
それも、今日は、ちょっと砂糖を多めにし、
あまめ方向を目指してみる。
私の作る煮物は、東京下町系なので、
基本、あまさは押さえて、しょうゆが強め。
おからの場合も、今までこれでやっていたのだが、
どうも違うような気がしていた。
あま味を強めにした方が、おからには合っているのでは、
と、思い付いたのである。
煮立ったら、ねぎを入れる。
ねぎに火を通し、つゆがなくなるまで、
焦げ付かないように、かき混ぜながら、水分を飛ばす。
これも今までおからを煮てきて気が付いていたのだが、
自分で作ると、水分を飛ばし切らないで、煮るのを
やめていた。
おからの煮たのは、水分が少なめの方が、よいようである。
もちろん、最初に入れる水もできるだけ
少なめの方がよい。
水分少な目で、味はあまめ。
これがおからを煮る時のポイントのように、思う。
OK。
つゆがなくなった。
鰹は切るだけ。
薬味は、脂ののった落ち鰹ならば、練り辛子なのだが
一応、生姜もおろしておく。
おから。
鰹、枝豆も。
ビールを開けて食べる。
おからもよい味になった。
不思議と、ねぎというのは、おからとよく合い、
うまい。
鰹。
これはびっくり。
そうとうに、脂がのっている。
辛子がちょうどよい。
この秋は、秋刀魚はあまり獲れていない、
とも、いうが、鰹はなかなかよいのかもしれぬ。
枝豆も安くてうまい。
まだまだ、暑い日が続いているが、食いものの方は、
秋になっているようである。