浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



吉池で、平貝、するめいか、はぜ

dancyotei2011-10-27



10月26日(水)夜



今日は帰りに、ちょいと早いので、
御徒町の吉池に寄る。


吉池は、6時すぎ、ほうぼうで安売りをしている。


レジを入ったところ、すぐ。


平貝。


むろん、生の貝のもの。
韓国産と書いてあるが、これが300円。
安いであろう。


が、一通り見てまわろう。


もう、だいぶ片付けられているが、


ん?


はぜ、が、ある。


吉池でもはぜは珍しい。
はぜはこれから、落ちはぜといって、
子持ちになるが、今は、まだ、で、あろう。


天ぷら、を、これからするのは面倒だが、
しょうゆと酒でさっと煮て食べるか。
(これは梅安式。)


100gで180円。


お兄さんに100gでどれだけあるか量ってもらってみて、
200gもらうことにする。


それから?
刺身もいろいろ、安くはなっているようだが、、


別のお兄さん二人で、大きな声で売っている、
なにかというと、するめいか。


一杯180円。


三杯だともっと安くなるよう。


刺身で食うか。
が、3杯もいらない、1杯。


これでもよいが、最初の平貝。
あれも買おうか。


レジ前に戻り、お兄さんに貝を目の前で外してもらう。


合わせて、600円ほど。
今日はなにか、得した気分、で、ある。


歩いて帰宅。


こんな感じ。





料理、というほどのことはない。


まずは、いかをさばく。


うちの内儀(かみ)さんは、いかをさばくのがうまい。
いや、うまいだけではなく、さばくのが好き、のようである。


内儀さんがやるせいか、なかなか私は、うまくならない。


まずは、下足を抜く。
ほんとうは、はらわたごと引き抜くのだが、
途中でちょん切れてしまった。


しょうがないので、包丁で切り開いて、取る。
このはらわたや墨も、使い道があるが、
今日は、やめておく。


エンペラを取り、表裏の薄皮をむく。
これがどうも、内儀さんは好きらしい。
不思議である。


しかし、私はこれが苦手。
ペロッと、一気にむくのがコツらしいが、
途中で切れてしまうし、また、裏、
内側をむくのが表以上にむずかしい。


内側がちょいとザツになったが、
なんとか、むき終わる。


下足は目玉を取って、エンペラとともに、
冷凍しておく。
これはまた、ボイルして、
例の穴子の甘いたれをかけて食べる。


刺身に切るのだが、表裏、包丁目を入れてみるか。
格子に入れるのかもしれぬが、
面倒なので、縦、一方向だけ。


皿に載せる。


次に、平貝。


これは切るだけ。
切り方は、確か二通りある。
繊維に垂直方向と、繊維に沿って。
食感が違ってくる。


繊維に垂直方向に、切ってみる。
見た目には、これが平貝らしい。


これも皿へ。


はぜ。


洗って、鍋に入れる。
酒としょうゆ、水はなしで、煮る。


火が通れば、よいであろう。


OK。


いか。




平貝。




はぜ。



いかに入れた包丁目はやはり十字に入れた方が、
食感はよかったかもしれない。
しかし、するめいかの場合、身が薄いので
今日は、両面入れてしまったが、
片側だけがよいのだろう。
(それで、十字、か。)


平貝は、まあ、まあ、であろう。
鮨や以外で、平貝を食べる、ということは
まずない。むろん、スーパーなんぞには売っていない。
韓国産だが、300円を考えれば、十分に満足、で、ある。


シコシコした食感。
ホタテよりも、私などには、平貝は好きな貝、
で、ある。


はぜ。


はぜは、こうして煮ると、とても、もろい。
骨から頭まで、まるごと食べてしまう。


玉子があった方がむろんもっとうまいのだが、
やっぱり、この値段であれば、満足せねば。


なんとなく、まとまりがない肴になってしまった。



が、そこそこの酒の肴、で、ある。