浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



2010年・断腸亭の夏休み『モルジブ』その6

dancyotei2010-08-22

一週間続けてきたが、
断腸亭の夏休み、モルジブ
もう少しおつき合いを。




今日は、四日目。




今日から、午前に2本潜る。


8時半ダイビングボートが出発なので、昨日よりは早起きし、
バイキングの朝飯を食べる。


前に書いたものと同じようなものなので、
詳細は、省く。


昨日、自分達の器材は、そのままで置いておいてください、
ということだったので、名前の入ったケースに入れて
ボートに置いてきた。


今朝、ダイビングサービスにきてみると、私物の3点セット、
ウエットスーツなど含めて、洗って、乾かして、
レンタルのBCD、レギュレーター、ウエイトその他、
すべて名前の入ったケースに、きちんと整理されて
既にボートに積まれている。
さすが、高いだけある。
なにもかも、至れり尽くせり。


国内などでダイビングをすると、これらの作業は、
すべて自分でやらなくてはいけない。
いや、やることが義務付けられているといってもよかろう。
(まあ、機材のチェックは自己責任として、自分でやるのは
あたり前だが。)
日本では、けっこう、体育会系なのである。インストラクターや、
ガイドは、先生、あるいは、先輩で、我々は、お客ではなく、
生徒、といような、関係。ひょっとすると、重いタンクまで、
ボートへ積み込む作業もさせられる。
(まあ、これは、我々がライセンスを取った、20年前のことで
いまはどうなのかは、わからぬが。)


それに比べると、まさに、大名ダイビング。
タンクへの器材のセッティングもボートのクルーが
やってくれる。


昨日は、お客は我々を含めて、3人、で、あったが、
今日も3人。インストラクター・ガイドは2人。


今日のポイントは2か所で、うち一つは、
マンタポイントと呼ばれるところ。


マンタというのは、ご存知の巨大なエイ。


日本語の正式名称はオニイトマキエイだが、
日本人も含め、世界中で、マンタ、と、呼ばれている。


このポイントにも以前に潜っているのだが、
過去には、ここで、マンタに遭遇したことはない。


個人的には、マンタは、ハワイのハワイ島
それから、スクーバダイビングではなく、スキンダイビングだが、
カンクンで、見てはいる。


ワイ島は、コナビーチ。夜、コナビーチホテルというホテルから
海に向かって、ライトを照らしているのだが、ここにプランクトンが
集まり、それを食べに、毎夜、マンタが必ず現れる。
従って、陸上のこのホテルからも見ることができるのだが、
これを、潜って、下へ入り、下から各々ライトをあてて、
見る、というもの。
いわば、半人工的に寄ってきたマンタ。
カンクンの方は、前記、リンクをご参照。)


日本では、沖縄、西表島の与那良水道というのが、
有名で、随分前に、我々もいき、なん度か潜ったが、
運わるく、マンタには一度も会えなかった。


まあ、有名なものだが、それだけ、レア。
ダイバーには、一度は遭遇してみたいもの、
なのである。


このポイントは、小山のような岩が二つあり、この山の上
あたりに、マンタが現れる、という。
ガイドの説明では、cleaning と、いっていたが、
小魚に身体のまわりを掃除させる、というような
意図でくるのでは、という。
(マンタというのは、プランクトンが主食で、
カンクンにしても、与那良水道も潮の流れがあるところで
プランクトンを食べにくる場所、であった。)


あらかじめ、入る前に、マンタが現れたら、
岩につかまって、じっと見る、と、打合せ。


入ってみて、岩のまわりへ近付いていくと、
お、お、お、お〜、いきなり、現れた。


マンタ。


サンゴなどの、海底にあるものを傷付けぬように、
気を付けて、岩につかまり、身をひそめる。


横幅は、2mはあろう。
巨大な柔らかそうな口を開け、
ゆーっくりと、優雅に左右のヒレをしならせて、
泳いできた。


まさに、感動、で、ある。


こちらの位置は、少し下なので見えているのは、
白い、お腹側。


小山の上部あたりで、泳ぐ速度を落とし、少し行きすぎ、
旋回して、戻り、行き、しばらく、小山の上を
ぐるぐると、まわる。
(見ていても、コバンザメは、腹の下に1〜2匹
ぶら下げているが、他の小魚が、なにかしているようには
見えなかった。)


一頭(一匹?一枚?)がまわっていると、
もう一頭現れた。


時間差でさらに、もう一頭。


どんどん増えて、都合、のべ五頭。


これだけ集まると、壮観。


水中だが、


お〜〜〜〜〜!。


っと、声を出してしまった。


カンクンの時もそうであったが、
なん頭もの巨大なマンタが、群れている、というのは
なかなかなもの、で、ある。
カンクンは、マンタの食事、のようであったが、
こちらも、後で聞くと、朝の方が見られる確率は
高い、といっていたが、ひょっとすると、cleaning、
ではなく、食事、かもしれぬ。


とすると、プランクトンの多い雨季の今がよい
のかもしれない。


また、これも、あがってから聞いたが、
やはり、このマンタポイントでも、一度に
5頭も現れる、というのは、そうとうに、
運がよかった、という。


まさに、大ラッキー、大幸運、ツイていた。
ダイビング人生で、これまでもなく、
ひょっとすると、ここまでの大群は、これからもない、
かもしれぬ。


これが見られただけでも、今回、モルジブ
きた甲斐があった、というもの、で、ある。
最高の収穫、で、ある。


ダイビングというのは、こうした、大物に出会えなくとも、
美しいサンゴや、そこに群れる、様々な色の小魚を
見るだけでも、特にモルジブの海は、十二分に楽しめる、でのある。
これで、100点満点。


その上、5頭ものマンタは、どうであろうか、
200点、いや、300点くらいの、驚異的な興奮と、満足度、であろう。


こんな時、マンタの写真でもあればよいのだが、
残念ながら、私は、水中写真はやらないので、写真はなし。






かわりに、ボートからみえた、モルジビアンの漁船。
これ、なにを釣っているかというと、
こちらのボートクルーのモルジビアンらは、
英語でツナ、と、いっていたが、おそらく、鰹であろう。
釣り方も、一本釣りで、海面に向かって
水を出し、撒き餌をしているのも見えた。
日本の鰹一本釣りとまったく同じであった。
(日本から伝わったものかもしれぬ。)




といったところで、今日は、ここまで。
明日もつづく。