浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



森下〜神田まつや

7月3日(土)



さて。


今日は、昨日のつづき。
次回の『講座』の下見で、両国から森下界隈を
自転車でうろうろ。


汗をかきかき、熱中症寸前、で
森下交差点まで戻ってくる。
(結局、どの店へいくのかは、まだ、一応秘密。)


で、今日は、さらに8月の『講座』で寄る店の
探索、で、ある。


考えたのが、神田まつや


池波先生行き付けの店で、
行き付けであったことが最も有名で、
店としても有名なのは、ここ、
神田まつやに、とどめをさす、で、あろう。


8月で、真夏であるし、蕎麦やは、
順当であろう。


ただし!。
あそこは、土曜日は、昼時を外した午後、
でも、おそらく混んでいる。いや、ひょっとすると、
行列?
まつや自身は、予約はできなくもないようだが、
25人で占領するのは、迷惑であろうこと。


そんな考えを持ちつつ、同じ土曜日、の
午後、様子を見に行ってみようと、思っていたのである。


森下から清澄通りを上がって、先ほどうろうろしていた、
両国小学校のあたりの路地を抜けて、両国橋まで
戻ってくる。


いや、このあたり、ほんとうに、相撲部屋が多い。
拙亭近所、浅草にもいくつかあるが、
その比ではない。
いたるところにある。
例の賭博騒ぎで、この時期、なぁ〜んとなく、
みたくない、、感じ、、に、なっているのが、
残念。(名古屋へ出かけているのだろう。
部屋は、どこも静まり返っているが。)


両国橋からは、真っ直ぐ。
靖国通りを一心に自転車をこぐ。


浅草橋の信号。


左衛門橋通りの信号も越えて、清洲橋通り
さらに、大和橋。
大和橋は昔の、浜町川が、神田川までつながっていた
名残の名前。むろん、今は、交差点の名前のみ。


岩本町で、昭和通りも越えて、JRのガードをくぐる。
ここまでくれば、須田町のまつやは、もうすぐ。


と、ここで、ぽつぽつと雨が落ちてきた。
さすがに梅雨であるのか、にわか雨か、、。
急ぐ。


中央通り、須田町の交差点。
渡って、ひょい!。



まつや、到着。



行列はない。
店前のガードレールに自転車をとめて、
右側の入り口から、入る。


店内は、混んではいるが、チラホラと、
あき席もある。


一人、といって、あいている席を、
案内してもらう。


奥に向かって左の壁の前。
相席で、座る。


見回すと、男一人で、酒二本ほど、
で、あろうか、呑んでいる人が、チラホラ。
かくいう私もそうだが、皆、池波先生の影響であろうか。


座って、まずは、ビール。
エビスの瓶。


つまみは、鳥わさ。
これは、誰かが、まつやでは、
先生は、鳥わさだった、と、書いていたような、、。
それと、私自身は、ここで鳥わさは、食べたことが
なかったから。


ビール。




鳥わさ。



白髪ねぎがきれい。


つまみながら、呑む。



あき席はあるが、やはり、この時間でも、
8割以上は、埋まっている。
ここに、25人予約をするのは、例え
予約可でも、遠慮をすべきであろう。


などと、考えながら、、。


せいろを頼む。





濃いつゆで、のどごしのよい蕎麦。



ぺろっと、食べて、お勘定。



うまかった。



入ったのとは、反対の出口から、出る。



汗をかいたので、気分爽快。



ポツポツきていた雨も、どこへやら。



ゆるゆると、自転車をこいで、万世橋を渡り、
秋葉原を抜けて、帰路へ。



(さて、次は、どこにしようか?)





神田まつや