浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



パーコーと煮込み

dancyotei2010-04-22



4月18日(日)午後


日曜日。


午後、煮込みが食いたくなった。
(いや、酒が呑みたくなった、といったほうが
適切かも知れぬ。)


煮込み、とは、むろん、居酒屋などにある、
モツの煮込み、で、ある。
なん度か書いているが、私は自作山利喜のもの。


さほどむずかしいものではない。


ハナマサまでモツを買いに出る。


きてみると、豚のロース肉が、さほど大きなものではないが、
一枚80円と安い。
特になににしようと、あてがあるわけではないが、
買おうか。四枚。


白モツは大きなパックのものを。
それからこんにゃく。
大きい徳用のもの。


あとは、、、。
チューハイでも買おう。


煮込みとくれば、チューハイであろう。
ハナマサプライベートブランドのチューハイは、
100円を切っている。


帰宅。


煮込みは、圧力鍋で煮ても、1時間ほどはかかる。
今買った、豚ロースを食べようか。


なにがよかろう。
とんかつを揚げるのは少し、面倒。
ただのソテーでは、ちょっと、おもしろくない。


ん!


中華風のから揚げ、パーコーにしようか。


パーコーは、漢字で書くと排骨。
麺にのせたり、丼にしたり。
うまいものである。


先に、煮込みを仕掛ける。


こんにゃくはちぎって、湯を沸かし、あく抜きをする。


圧力鍋に、モツ。
調味料は赤味噌八丁味噌)、信州味噌、しょうゆ、
日本酒、砂糖。それから、ポイントの赤ワイン、、、。


が、冷蔵庫にあったはずの赤ワインが切れていた。
仕方ないので、白ワイン。よくわからぬが、ブランデーも
入れてみる。
にんにく、スライス。これは、3カケラほど、たっぷり。
生姜もスライス、4〜5枚。
忘れてはいけないのが、ローリエ、4〜5枚。


ヒタヒタになるまで水を足し、あとは、圧力鍋の
ふたをして加熱加圧。
(弱火にして、10分。
あとは、火を止め、放置。)


同時進行で、パーコー。
こちらは、揚げ油を用意。


準備はすぐにできるので、こちらも点火。


ロース肉二枚に、しょうゆと紹興酒をまぶす。
ここに五香粉。
そして、両面、片栗粉をまぶす。


準備完了。


油温をみる。
やはり、揚げ箸を入れる。


いいかな。


投入し、狐色になるまで。





揚がった。


さっそくチューハイを開ける。


味は、まあ、パーコー。


これだけ食べても、なんということはない。
と、いうのもへんな話だが、やはり、なにかと、
一緒が、よかったかもしれぬ。
が、呑みながら、二枚をバクバク食う。


さて。
煮込みの方。


1時間後、開けてみる。


味見。


やはり、最初はちょっと薄い感じ。
つゆが多めであったかもしれぬ。
赤ワインがなかったのが、痛手だったかも、、。


味噌を足し、砂糖も足す。
これは経験的なことだが、モツ煮の場合、
甘味は強め、の方が、うまい。
(むろん、いわゆる甘辛までにはしないが。)


つゆが多いので、ふと思いつき、
煮込みにはあまり入れぬかもしれぬが、
玉ねぎを入れてみることにする。
1個をスライスし、一緒に煮込む。


玉ねぎが煮えたらOK。


完成。





やっぱり、もう少し、煮込んだ方がうまいだろう。
と、すると、明日あたりか。


これでしばらく、煮込みが食べられる。