浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



回鍋肉→カキフライ

dancyotei2010-03-22

3月19日(金)夜


金曜日。


一週間が終わった。


毎週のことだが、やっと終わった、という感じ、で、ある。
7時前、オフィスを出る。


どこかに寄ろうか、とも、考えたが、
なんとなく、今日はそんな気力もなく、牛込神楽坂
駅に向かう。


なにか作ろうか。


今の季節は、野菜であればなんであろうか。
売り場で見て考えよう。


駅の隣のスーパーに寄る。


野菜も旬がなくなっている。


少しずつ早くなり、
売り場では、本当の春先の野菜、たとえば、
春の山菜なんぞは、1月には出始め、2月にはもう既に終わっている、
というところであろうか。
そら豆だったり、初夏の野菜も、もう出ているし、、、
まあ、菜花、などは、今、なのであろう。


一渡り見てまわるが、今一つ、ピンとくるものがないか。


肉売り場。


お、豚バラ。
それも、皮付き。
さらに、半額になっている。


売り場には別段、書いていないが、
これこそ、回鍋肉(ホイコーロー)用である。


こんなものが売っているのか。
初めて、で、ある。


回鍋肉を意識して置いてあるのか。


そういえば、先週の「チューボーですよ!」は
回鍋肉であった。


買い、で、ある。


野菜売り場に戻り、キャベツ。
1/4のものを。


一応、魚売り場も見る。


お、今度は、生がき・加熱用、が半額で、250円。
これは安かろう。


回鍋肉に決めてしまったが、まあ、よいか。
買おう。


歩きながら、考える。


かきは、、。
簡単に、赤味噌で煮ようか。
あれは、うまい。


帰宅。


まずは、先週の「チューボーですよ!」
を調べる。


ふむふむ。
まずは、豚バラ塊を茹でる、のだが、
これは1時間。
随分と時間がかかる。


まあ、やってみようか。


鍋に湯を沸かし、長ねぎ。
レシピには青いところ、と、書いてあるが、
これは内儀(かみ)さんが切って冷蔵庫に入れているので白い部分。
生姜スライス数枚、花椒の粒をパラパラ。
紹興酒少々。


豚肉を投入。


ふたをして弱火。


かき、に、かかろう。


開けてみると、随分と立派。粒が大きい。
パック入りのものだが、数も多い。
これは、煮てしまうのは、いささかもったいない。


予定変更、フライだ。
カキフライ。


両方食べてもいいか。


豚塊1時間かかるので、先に、フライを揚げよう。


かきは、塩でもんで水洗い。
ざるにあげておく。


揚げ油を出して、揚げ鍋へ入れ、いつもの通り、
先に点火し、油温を上げておく。


ボールに生玉子を割りほぐし、
冷水と氷を2個ほど入れ、玉子冷水を作る。


プラスチックの弁当箱二つに、パン粉、小麦粉を出す。


ボールの玉子冷水に小麦粉を溶く。


ざるにあげてある、かき。


小麦粉、小麦粉玉子冷水、パン粉の順につける
わけであるが、面倒だ。
ざるのに入れたまま、小麦粉をかけてしまう。
粒をひっくり返しつつ、全体によくまぶす。


箸で取り、小麦粉玉子冷水をくぐらせ、
パン粉。
パン粉の弁当箱では、スプーンでパン粉をすくい、
上にかける。


10個以上あったか。
やっぱり随分できた。


一度止めておいたが、油に再点火。


菜箸を入れて、油温をみる。


小さい泡が出る。
いいかな?


一つ投入。


静かに、沈んだ、、。


ちょっと、低いか。


少し待つ。


三つ投入。


狐色まで。


残りも全部、揚げる。


これだけカキフライができれば、回鍋肉は、明日にしようか。
カキフライを揚げていて、茹で時間、1時間は経っていた。
止めて、そのまま放置。


ちょうどキャベツもある。
カキフライ用に、千切り。


タルタルソースはないので、マヨネーズ、
ケチャップ、ウスターソースを小皿に用意。





やっぱりビール。


粒も大きいし、なかなかよく揚がった。


うまい、うまい。



かきの季節もそろそろ終わりであろう。


季節の初めは、季節の終わりでもある。
春が始まれば、冬は終わる。
今日のかき、ちょっと、めっけもん、で、あった。



回鍋肉は、明日だ。