浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



ラーメン・天神下・大喜

9月21日(月)夜


さて。


今日は、なにを食べようかと考えて、
湯島天神下の大喜を思い付いた。


大喜はラーメンや、で、ある。


オフィス近所の、市谷左内坂庄の
も、考えた、のであるが、久しぶりに大喜がよかろう、と。


私の行動範囲にあるこの二軒は、どちらも、
行列のできる、有名ラーメンやと、いってよかろう。


ただ行列ができるだけではない。
そのメニューを創作する力は、なまなかなものではない。


大喜に初めていったのは、もう五年も前。


それほど頻度は高くないが、それでもここには
ぽつぽつとは、今もいっている。


8時すぎ、市谷牛込のオフィスを出て、
牛込神楽坂から、大江戸線に乗って、上野御徒町


後ろから降りて、地上に上がり、
春日通りを湯島方向へ。


天神下の交差点を渡って、湯島の坂を登りはじめて、
すぐの右側。


8時半頃であるが、列は3〜4人。
左内坂の庄のもそうだが、
ここも、まったく列がない、ということは、
少ないだろう。


しかし、このくらいの時間で、このくらいの
人数であれば、さほどのことはなかろう。


列につく前に、店の前にある販売機で券を買う。


いろいろと新しい限定メニューがあるのだが、
事前に、ここのホームページで見ておいた。


塩、味噌、しょうゆ、つけ麺、その他、
過去、様々なメニューを出している。


今は、塩のとりわんたん、と、いうのが、
あるよう。


これと、生ビールにしてみる。


塩のとりそばは、ここの定番メニュー、でもある。


案の定、列について、10分もかからなかったか、
店に入れる。


ビールがくる。
お通しは、マカロニサラダ。


呑みながら、待つ。


きた。





まず、驚くのは、麺がそうとうに細いこと。
そうめん、くらいではないだろうか。


ここの創作のラーメンは、麺も随分とそれぞれ
工夫されていることが多いのではなかろうか。


盛り付けもきれい。
メンマも細い。


その他に、白髪ねぎ、かいわれ、煮玉子、
茹でた鶏肉、わんたん、黒っぽい海苔のよなもの?。


スープは澄んだ塩で、上に油が浮いている。


食べる。


ここのとりそばに、わんたんがのっている
ということであろうか。
スープに油はあるが、さっぱり。


上にのっていた黒っぽいのは、
生海苔であった。


さて、わんたん。


これも、とりわんたん、というくらいで、
鶏かもしれぬ。


鶏の軟骨であろうか、これが入っているようで、
コリコリとした食感。
つくねなどにも軟骨を入れて食感を出すが、
その応用、で、あろう。


ご主人は、和食の出身という。
他にもあるのだろうが、こうした細かな工夫が、
ただのラーメンや、ではない、ところ、で、あろう。


スープもうまい。


ほぼ飲み干す。


うまかった。


店を出、上野御徒町駅まで。




毎度、たのしませてもらえる。


天神下大喜。
端倪(たんげい)すべからざるラーメンや、
で、あろう。








大喜


東京都文京区湯島3-47-2 白木ビル 1F
03-3834-0348